ファイル属性やタイムスタンプ、ファイル名の変更などをドラッグ&ドロップで行えるソフト。リネームは正規表現にも対応する。「プロパティ喫茶3」は、簡単な操作で大量のファイルをリネームしたり、属性/タイムスタンプを変更したりできるソフト。ファイル/フォルダのドラッグ&ドロップに対応し、サブフォルダ以下を含めたすべてのファイルをまとめて処理することができる。CD-ROMから取り込んだファイルの読み取り専用属性を解除したり、デジカメ写真にわかりやすい連番のファイル名を付けたりといった操作を手軽に行える。
搭載された機能は大きく分けて「属性変更」「タイムスタンプ変更」「リネーム」「拡張子変更」の四つ。ツールバー左側に配置されたボタンアイコンにそれぞれの機能が割り当てられ、アイコンをクリックすることで、すばやく機能を切り替えられるようになっている。
- 属性変更:「赤い忍者」
- タイムスタンプ変更:「時計」
- リネーム:「紙と鉛筆」
- 拡張子変更:「魚」
「属性変更」には「読み取専用」「隠しファイル」「アーカイブ」「インデックス」「システム」の各項目があり、それぞれ「設定」「解除」「変更なし」を選択できる(システム属性を持つファイルとシステム属性を変更するには、オプションで設定する必要がある)。「タイムスタンプ変更」では「変更」「コピー」「リセット」の各項目を選択でき、左ペインに表示される「ツリーコントロール」で処理を選んで、右ペインでパラメータなどを設定する。「変更」では「作成日時」「更新日時」「アクセス日時」を任意の日時に変えることが可能。「コピー」は「作成日時」または「更新日時」のいずれかのタイムスタンプを、それ以外の2種類の日時にコピーして統一させることができる。「リセット」は「秒」「分と秒」「時間と分と秒」のいずれかを「00」にリセットする機能だ。初期状態では、タイムスタンプの変更はファイルに対してのみ行われる(フォルダのタイムスタンプも変更したい場合は、オプションで設定する必要がある)。
「リネーム」には「編集」「ツール」の各項目が用意されている。「編集」では現在のファイル名に使われている文字列を置換することが可能。正規表現も利用できる。ファイル名を大文字/小文字に変換したり、頭文字を大文字に変換したりすることも可能だ。「ツール」では連番付きのリネームや、指定フォーマットでタイムスタンプをもとにしたリネームを行える。さらに、MP3タグ(ID3v1.1)をもとに、アルバム/アーチストの名称などを使ってリネームすることもできる。実際にリネームを行う前に「プレビュー」で確認したり、リネーム直後であればUndoしたりできるようになっている。
「拡張子変更」には「変更」「置換え」「小文字に変換」「大文字に変換」の各項目がある。
用意された処理モードは「オンザフライ」「ホールド」の2種類。「オンザフライ」では、ファイル/フォルダがドロップされると直ちに処理が開始される。「ホールド」では、ドロップされたファイルのリストがウィンドウ下部に表示され、「実行」ボタンを押さないと処理が開始されない。同じファイルに対して複数の処理を行いたいときなどに便利だ。