820以上の機種に対応した携帯電話メモリ編集ソフト。次バージョンに無償でアップデートできるライセンスも用意されている。「ケータイ・リンク16」は、携帯電話のメモリダイヤル(電話帳)、着メロ、電子メール、スケジュールなどのデータをパソコンとの間で転送・編集・管理できる「ケータイ・リンク」シリーズの新バージョン。画面は従来バージョンと同様のMDI形式で、データの種類ごとに複数のサブウィンドウを使い分けるようになっている。バックグラウンド色やフォント種類、フォントサイズなどはウィンドウごとに個別に設定することが可能で、データの種類ごとに最適な表示を選べる。カスタマイズした表示形式は、名前を付けて何通りでもメニューに登録しておくことができる。MDI形式の特性を生かし、複数機種のメモリ内容を並べて表示したり、データのコピーや移動が簡単に行ったりできるのも特徴。
対応する携帯電話の機種は多い。NTTドコモ、au、SoftBankをはじめ、Disney MobileやEMOBILEなど、各社の主要機種に対応する。対応機種の総数は820以上にも上り、同種ソフトの中でも最多を誇る。NTTドコモのmovaシリーズやTu-Kaといった、かなり古めの機種にも対応する。最新機種への対応も迅速で、新機種登場後、すぐさまアップデートが行われる。自動アップデート機能を搭載し、ユーザが意識しなくても、新機種対応やソフトウェアの更新などが行われた場合には、すぐにそれを知ることができる。
対応機種が多いだけでなく、個々の機種への対応も充実している。パソコンとの接続は「ケータイ・リンク」専用ケーブルのほか、携帯電話各社の純正ケーブルなど、さまざまな方法で行える。ドライバも「ケータイ・リンク」専用ではなく、携帯電話会社が提供する各機種のドライバをそのまま利用することが可能で、他のアプリケーションと併用する場合でも問題を起こすことはない。また、mini SD/microSDカードに保存された電話帳やメールデータの読み込みも可能だ。
(GPS搭載機種では)電話帳に登録されるGPS情報にも対応する。また、デコメールやアレンジメール、機種ごとにサポート範囲の異なる絵文字にも対応する。機種間でデータをやり取りする際にはデータフォーマットや文字種類の自動変換が行われるため、キャリアをまたがる機種変更(いわゆるMNP)を行う際にも便利だ。NTTドコモの904シリーズ以降で搭載された2in1機能にも対応する。
用意されたライセンス形態は、5台までの携帯電話を利用できる「スマイル・ライセンス」と、20台までの携帯電話を利用可能なほか、「ケータイ・リンク16」および次バージョンにあたる「ケータイ・リンク17」まで利用できる「パーソナル・ライセンス」(台数制限がなく、「ケータイ・リンク17」まで利用できる「ビジネス・ライセンス」もある)。ユーザの使用形態にあわせて最適なライセンスを選択できる。