簡単な操作で思いのままのレイアウトを実現できる“パーソナルDTPソフト”。「パーソナル編集長Ver.7 Select」は、ページ上に本文や見出し、写真やイラスト、ヘッダ/フッタなどの要素を配置して、さまざまな印刷物を作成できるソフト。作成できるのは、最大A2サイズまでの新聞やチラシ(1枚もの)、冊子(ページもの)、ハガキ、カード、チケット、CDラベルなど、多彩。ジャンル別のテンプレートやサンプルデータが収録され、文章や画像を入れ替えるだけで、見栄えのする本格的な印刷物を作成できる。「Select」は、パッケージ版「パーソナル編集長Ver.7」から機能を厳選した、ダウンロード専用の廉価版にあたる。
印刷物完成までの基本的な操作は、
- 起動時の「オープニングメニュー」から、作成する印刷物のジャンルを選ぶ
- テンプレート一覧から、作成したいイメージに近いものを選ぶ
- テンプレート上の文字要素(本文、見出し、コラム、ヘッダ/フッタなど)や、イメージ(写真、イラストなど)を差し替える
- 位置や色、サイズを微調整して完成
というもの。各テンプレートには、文字の大きさ(ポイント)をはじめ、文字組や段組、中綴じ/袋綴じ(冊子の場合)などの基本設定が施され、本文や見出しなどのテキストを流し込んで、写真やイラストを配置してゆくだけで作品が完成する。テンプレートを用いずに、白紙の状態から自由にレイアウトしてゆくことも、もちろん可能だ。収録されたテンプレートは「チラシ」「冊子」「新聞」のほか、「カレンダー」「ハガキ(挨拶状・クリスマス・年賀状など)」「ラベル(CDレーベル/カード/シール/チケット/メモ/名刺)」、細長い用紙を使用するための「長尺」など。サンプルイラストも家庭/ビジネス/学校向けなど、幅広いジャンルが揃う。
レイアウトを行うには、本文やコラム(見出しを含む)、イメージ(画像)、表などを配置するための専用「枠」をページ上に作る必要がある。枠は独立して操作することが可能で、マウスドラッグによる移動のほか、削除や追加も自由に行える。枠の位置やサイズは、数値(mm単位)で細かく指定することが可能だ。
枠の内容や設定は「属性」ダイアログで行える。例えば、テキストを入れる「コラム枠」では、囲み枠の種類や影、フォントの種類、文字組/段落設定などを、きめ細かく設定することが可能。枠に「回り込み」を設定することもできる。本文枠内に置かれたコラム枠やイメージ枠を避けるように本文が自動配置されるもので、枠の種類別に複数の方法(「左右に配置する」「左右を空ける」など)から選択するだけで、最適な配置に調整されるようになっている。
文字の体裁を整える「組版処理」も詳細な設定項目が用意されている。半角数字(「'02」「1992」など)を縦書き用に回転させて配置する組み文字や、行頭・行末の禁則処理、空き量調整、英文ワードラップなど、高度な設定が可能だ。
テキストの編集には、本文やコラムなどの枠と連動したテキストエディタ「プチエディット」が便利。「プチエディット」で作成したテキストは、指定した本文やコラム枠にボタンひとつで転送できる。テキストのひらがな/カタカナ変換、大文字/小文字変換、全角/半角変換などの編集機能も備えている。
見出し文字を作るための文字加工機能「フォント・デコ」も用意されている。文字を変形させたり、曲線や円弧に沿って文字を配置したりすることで、デザイン文字を簡単に作れる。文字に影を付けることも可能で、影の種類(形状)や変位率、位置(文字との距離)などを設定できる。