マウス操作やキーボードからの入力を記録し、再生できるソフト。「マウスレコーダー」は、ユーザの操作を記録し、何度でも繰り返し実行させることのできる自動処理ソフト。条件判断や繰り返し、入力待ちなどの処理にも対応する。作成したファイルを「マウスレコーダー」上で再生できるのはもちろん、実行ファイルを作成することで、他のパソコン上でも自動処理を実行できるようになる。
記録されるのは、「記録」ボタンをクリックしてから「停止」ボタンをクリックするまでの間のマウス/キーボードの操作。操作は連続したコマンドとして記録される。記録されたデータはその場で再生できるほか、ファイルとして保存しておくことも可能。必要なときにいつでも同じ操作を再現できる。再生速度は1/3速から10倍速までの7段階から選べる。ホットキーによる一時停止や逐次実行なども行える。
記録されたコマンドは、メイン画面上に行単位で表示される。行の編集や追加・削除などの操作はコンテキスト(右クリック)メニューから行うことが可能。選択中の行の次から新しい操作を追加記録するといったことも可能だ。
マウスの移動やキーの入力は「イベント」として扱われる。イベントはそのほかにも多数のものが用意され、イベントを利用することで、より本格的なプログラミングを行えるようになっている。代表的なイベントには、
- メッセージの表示
- 入力ボックス、リストボックスの表示
- 文字や文章の入力
- アプリケーションの起動(ファイルパス指定による)
- リスト(CSVファイル)からの連続データ入力
- Excelにセルの座標を指定してデータを入力
- Excelのマクロを実行
- Internet Explorerのメニューバーの操作やアドレスバーへの入力
- Internet Explorerでのページの移動、更新
- 条件付きWait(条件にもとづいて、次に進むか待つかを判断する)
- 条件分岐
- ループ(指定の回数だけ処理を繰り返す)
- 乱数の入力
などがある。作成したファイルは、記録されたデータ(パスワードなど)を保護するために暗号化することが可能。実行ファイル(EXEファイル)を作成することも可能で、「マウスレコーダー」がインストールされていない環境でも自動処理を行えるようになる。
「マウスレコーダー」の起動時にコマンドラインスイッチを設定することで、自動再生や再生回数、再生速度などを指定することもできる。