年代ごとの変化を見ることのできる“時系列地形図閲覧ソフト”。目印の登録・検索やHTML形式での出力も可能。「今昔マップ2」は、時間軸を移動し、時代ごとの変化を見比べることのできる地形図閲覧ソフト。首都圏、中京圏、京阪神圏の三地域の地図を時系列に沿って閲覧できる。首都圏は明治時代の2万分の1地図と大正時代以降の2万5000分の1地図、中京圏と京阪神圏は大正時代以降の2万5000分の1地図を表示させることが可能。スクロールで表示範囲を移動したり、ズーム機能で縮尺(表示倍率)を変化させたりすることもできる。
表示させる年代の選択は、スライドバーまたはドロップダウンリストで行える。ドラッグによるスクロールや、マウスホイールまたは操作パネル上のズームスライドバーで表示倍率を変更することも可能。地図の年代はおよそ3年から10年単位。地図をスクロールしたり、時代を変更したりすると、インターネット経由で地形図データの取得が行われる仕組み。地形図データのほかにも、国土交通省の「オルソ化空中写真」や国土地理院の「ウォッちず」、歴史的農業環境閲覧システムの迅速測図のデータを取得することが可能。「特定の時代だけを表示させない」ように設定することもできる。
地図上をマウスでポイントすると、その地点の緯度や経度、標高が表示される(ただし標高は現在のもの)。右クリックで地図上に目印を追加したり、削除したりすることが可能。目印は、時代を変更しても表示されるようになっている。地名や施設名で検索を行って目印を付けたり、目印位置にジャンプしたりもできる。目印のデータはファイル保存することができ、複数の目印ファイルを使い分けられる。
オプション設定では、スケールや目印、図郭線、凡例などの表示/非表示の切り替えや、標高を示す色のカスタマイズを行うことが可能だ。
そのほかにも、地図の印刷やクリップボードへのコピー、HTML/KML(Google Earth)形式での出力などが可能。HTML形式で出力した場合はHTMLと画像データが作成され、Webページ上のリンクをマウスでポイントすることで、その時代の地図画像が表示される。KML形式の場合は、Google Earth上での地図画像の切り替え表示が可能だ。