「紙の節減」と「印刷物のセキュリティ」を同時に実現する印刷用ユーティリティ。1枚の用紙に複数のページを印刷したり、背景文字やユーザアカウント名を印刷したりといったことが可能。「PrintBarrier3」は、各種アプリケーションで作成された文書を、さまざまなスタイルで印刷するためのソフト。仮想プリンタドライバとして動作し、アプリケーションからのデータを加工処理したのちに、実際に印刷するプリンタに渡す。そのままPDFファイルに出力することも可能だ。
主な機能は、
- 実際の印刷のされ方を事前に確認できる「プレビュー」
- 不要ページの削除やページの入れ替えを行える「ページ編集」
- 1枚の用紙に複数ページを印刷できる「サムネイル印刷」
- 複数のアプリケーションの文書をあわせて印刷できる「結合」
- 独自のヘッダ/フッダ、背景文字などを付加できる「情報付加」
など。アプリケーションから「PrintBarrier3」をプリンタに指定して印刷を実行すると、「PrintBarrier3」のメイン画面が表示される。ここで続けて別のアプリケーションから印刷を実行すると、そのデータが現在のデータの後ろに結合されるようになっている。1枚の用紙に印刷できるページ数は、1/2/4/8ページのいずれか。複数ページの印刷時には、レイアウト方向やページ区切り方向の指定もできる。また、用紙節約の目安として、用紙削減率も表示される。さらに、無駄な印刷を避けるため、二重印刷をチェックする機能もある。
各ページに独自のヘッダ/フッタや背景文字、背景画像を挿入することも可能。ヘッダ/フッタはそれぞれ用紙の左/中央/右の3ヵ所に挿入できる。任意の文字列のほか、ページや日付、文書名、アカウント名などの情報も入れることが可能。フォントを指定することもでき、適用範囲も全ページか、先頭ページのみかを選択できる。同様に、任意の文字列を背景文字として設定することも可能。文字の位置や角度、透明度、適用ページも指定できる。
「ページ編集」では、選択したページの「切り取り」「コピー」「(前後のページへの)貼り付け」「削除」「空白ページの(前後への)挿入」「ページの回転」を行える。不要なページを除外したり、ページを入れ替えたりして、印刷できるようになる。
プリンタに出力せず、PDFファイルに出力することも可能。作成するPDFファイルには、タイトルや著者などの文字情報の付加できるほか、画質設定を行うこともできる。