幼いころに母を亡くした少年が、気の置けない仲間たちと出会い、冒険の中でたくましく成長してゆく過程が描かれたRPG。ひとりの少女と出会ったことで、少年の運命は大きく動き出す
「ヴァールハイト戦記」は、中世ヨーロッパ風の世界を舞台にしたファンタジーRPG。マップを移動して町や村を探索したり、ダンジョンに潜ったりしながらモンスターと戦う。
世界の端に位置する「ヴァールハイト地方」は、大きく二つの国に分かれていた。ひとつは、南に位置する民主主義国家「シチリア」。そして、もうひとつが北の大国「バルンティア公国」。バルンティア公国は、戦争事業によって莫大な富を築いたのち、政治家として国の主導権を手にした貴族「カミール・バルンティア」が作り上げた。王座についたカミールは、自らの武器産業の拡大のために戦争を肯定し、従わない国家に対して徹底的な排除を行ってきた。
物語は旧西暦766年、バルンティア公国にある小さな村落「サルラの村」で動きはじめる。公国の貧民街掃討計画により、多数の村民が虐殺された。殺害された人々の中には、主人公「マルク・レインフィート」の母親も含まれていた。辛うじて虐殺の難から逃れたマルクは、父親とともにシチリアに亡命して、新しい生活をはじめる。十数年の時が過ぎ、大きく成長したマルクは、かつて母を守れなかった自分を悔やみ、大切な人たちを守れるだけの力を手に入れるため、王立の騎士養成学校に入学する。
ある日マルクは、学校の演習として最近頻繁に出没するようになったモンスター「ガルム」を討伐するため、ボロニア高原へと向かう。同じチームに所属する槍使いの少年「ヴァルツ・トライバルト」、魔道士の少女「アリス・デモニカ」とともにモンスターを狩っていたマルクは、ガルムに襲われていたひとりの少女を助ける。少女の正体は、バルンティア第一皇女「シェリー・バルンティア」。シェリーは、父王の圧政に苦しむ国民を助けるため、シチリア国王に助けを求めに来たという。シェリーと出会ったことで、マルクの人生に大きな転機が訪れる。
戦闘シーンではスキルが必須! 各種ゲージを使いこなしてバトルを有利に
戦闘はすばやさの順で行動するアクティブタイムバトル方式。HP(体力)や、スキルを使う際に必要となるSPのほかに、たまると行動できる「ATBゲージ」や奥義を使うための「オーバーリミッツゲージ」など、特徴のあるゲージが用意されている。なかでも「ボーナスゲージ」は、たまるとボーナスバトルとなり、経験値と取得金が2倍、アイテム入手率が1.5倍といった豪華特典が付く。これらを効果的に使いこなしながら、モンスターと戦ってゆく。
戦闘の要となるのが、各キャラクタが固有に持つ「スキル」。「斬」「突」「打」「火」「水」「雷」「土」「闇」「光」の9種類が用意され、使い続けることでスキルレベルが上昇する。スキルは15回使用するごとにレベルがアップし、ヒット数が増えたり、エフェクトが変わったりする。複数のキャラクタでスキルを放つ「連携技」という特殊なスキルもある。さらに、オーバーリミッツゲージが満タンになったときに使用できる特殊スキル「奥義」もある。奥義は非常に攻撃力の高いスキルで、一発逆転を狙える。
物理攻撃にも魔法攻撃にも、すべての攻撃には属性が与えられている。武器には「斬」「突」「打」、魔法には「火」「水」「土」「雷」「聖」「闇」の属性が付く。モンスターには弱点属性と耐性属性が存在し、属性はメニュー画面のモンスター図鑑から確認できるようになっている。戦う前に図鑑を見て、「どのモンスターがどういった攻撃に弱いか」をあらかじめ調べておくとよい。