アプリケーションのタイトルバー、ダイアログ中のスタティックテキストなど、通常の操作ではコピーできない文字列をコピーできるようにするユーティリティ。「コピット!(Copit!)」は、アプリケーションウィンドウにあるさまざまな文字列を取得し、再利用できるようにしてくれるソフト。アプリケーションの「バージョン情報」ダイアログに表示されたバージョン番号や作者の連絡先、エラーダイアログ中のエラーメッセージなど、通常はコピーできない文字列をコピーできるようになる。
取得できるのは、アプリケーションウィンドウ中の「スタティックテキスト」「ツリービュー項目」「リストビュー項目」「リスト項目」「メニュー項目」「コンボボックス」「エディットテキスト」「ツールバー」「ステータスバー」の文字列。実際に何を取得するかは、ユーザが指定できる。
メイン画面は、上部のリスト欄と下部のデータ表示欄の2ペイン構成。「コピット!」をアクティブにすると、その時点で起動しているアプリケーションのウィンドウ(最小化ウィンドウやダイアログを含む)がリスト表示される。リストからコピー対象のウィンドウを選択すれば、当該ウィンドウに含まれる文字列が、下部のデータ表示欄に表示される仕組み。
コピーしたい文字列をデータ表示欄で選択して「コピー」を実行すると、選択文字列がクリップボードに転送される。文字を選択しないで「コピー」を実行した場合は、データ表示欄全体のコピーとなる。データ表示欄のコンテキスト(右クリック)メニューからは、コピー/切り取り/削除/貼り付けといった操作を行える。データ表示欄のテキストを直接、ファイルに保存することも可能だ。
「マウスキャプチャ」機能もある。ウィンドウ全体の文字列ではなく、目的の文字列をピンポイントで指定できるもので、【Shift】キーを押しながらマウスを目的の文字列の上に置くだけでよい。文字列の多いツリービューやリストビューなどで、一部の文字列をピンポイントで指定したいときに便利だ。
そのほかにも、
- ウィンドウリスト欄をドロップダウンリストにして、表示を簡略化させた「コンパクト表示」
- ウィンドウの位置やサイズ、親プログラムのファイル名などの情報を表示する「プロパティ」
などの機能を備えている。