ネット環境に応じたセキュリティ設定の切り替えを簡単に行える統合セキュリティ対策ソフト。「ノートン インターネットセキュリティ Mac版」は、オールインワン型のセキュリティスイート。
- ウイルス対策ソフト「Norton AntiVirus」
- フィッシング対策ソフト「Norton Confidential」
- ファイアウォールソフト「Norton Firewall」
を搭載する。シマンテック社のセキュリティ情報提供サービス「DeepSight Threat Management System」と連携し、最新情報にもとづく遮断や情報の提出も行える。「Norton AntiVirus」は、ネットサーフィンやソフトウェアなどのダウンロードの際に、ウイルスやスパイウェアを検知し、駆除するソフト。インターネット経由でのデータのやり取りやメールに添付ファイルがあった際のスキャンに加え、ハードディスクやUSBメモリなどのストレージデバイス内のファイルも対象となる。圧縮ファイルをスキャンの対象に入れる/入れないも設定できるようになっている。
スキャンメニューには「自動保護」「手動スキャン」の2種類が用意されている。「自動保護」では、
- ファイルやメディアを常に監視する「Auto-Protect」
- インターネット経由のアクセスに対する攻撃をチェックする「脆弱性保護」
- 指定した日時にスキャンやアップデートを実行する「定時保護」
の有効/無効の切り替えとスケジュール設定を行うことが可能。「手動スキャン」では、システム全体または特定のアイテムを対象に、その場でスキャンを実行できる。検知されたウイルスは取り除かれ、感染ファイルは元の状態に修復される。修復できないファイルは検疫(他のファイルへの感染を防ぐため、特別の場所に保存)される。「Norton Confidential」は、Webサイト上で「ログイン」「購入」「登録」などの操作を行った際に、フィッシング(情報流出やパソコンへの侵入など)からコンピュータを保護してくれるもの。用意されたメニューは「フィッシング対策」「情報ガード」「ファイルガード」「脆弱性保護」。「フィッシング対策」では、アクセスするページに詐欺サイトの疑いがあるかどうかを毎回チェックする。問題のあるサイトは、ブラウザのツールバーに警告が表示されるため、わかりやすい。「情報ガード」は、あらかじめ登録した個人情報(クレジットカードの番号など)の送信時に、承認を要求する機能。「ファイルガード」では、ファイルのオープンや書き替えの際にパスワード入力を要求する。さらに「脆弱性保護」は、OSやアプリケーションのセキュリティホールを利用した侵入を防御する。
「Norton Firewall」は、接続しているネットワークを監視し、他のコンピュータからの不要な接続を防止する。「ファイアウォール」「ネットワークの検出」「拡張保護」の各メニューが用意されている。「ファイアウォール」では、特定のアプリケーションやポートにアクセスできるユーザを制限できるほか、アプリケーションからのインターネット接続をできないようにも設定できる。
「ネットワークの検出」は、有線/無線LAN、ホットスポットなどのネット環境に接続する際、遮断のレベルを自動的に切り替えてくれるもの。複数の環境でネットワーク接続する機会がある場合に便利だ。「拡張保護」では、企業向けに提供されているセキュリティ情報サービス「DeepSight Threat Management System」との連携により、最新情報にもとづいた高度な情報保護機能を利用できる。
「Norton AntiVirus」「Norton Confidential」「Norton Firewall」は統合され、別のソフトであることを意識させない。いずれもメニューバー上のアイコンからメニュー画面を呼び出して状況を確認したり、設定を変更したりできるようになっている