「QUICKコンパネ」は、開くのに時間がかかりがちな「コントロールパネル」を、手早く実行するためのソフト。普段は小さく折りたたまれ、使うときだけ（マウスオーバーで）ボタンが出現する、いわば“Windowsシステムコマンド専用のランチャ”だ。

コンパクトな本体（メイン画面）に用意されたボタンは5個。

• コントロールパネルに含まれるコマンドがまとめられた「コントロールパネル」
• Windowsのシステムコマンドがまとめられた「システム」
• シャットダウンやIPCONFIGなどのコンソールコマンドを実行できる「コマンド」
• 「QUICKコンパネ」のバージョン情報や設定ダイアログが表示される「ヘルプと設定」
• 「QUICKコンパネ」自身の「終了」

「ヘルプと設定」では、スタートアップへの登録やメイン画面の透明度の指定が可能。メイン画面をタスクトレイに格納することもできる。

アプリケーションをランチャから起動するなら、コントロールパネルもランチャで起ち上げることにしてしまえばよい──というわけで（というわけかどうか、本当は知らないが）、軽量・軽快な「QUICKコンパネ」の登場である。

操作感や使用感はランチャと同様。ボタン型とメニュー型の折衷のような作りにはなっているが、まったく違和感なく使える。

当初は既存ソフト「WinDown」に組み込む予定したが、Windownの操作性と折り合いを付けるのが難しく、面倒だったので、単独ソフトにしました。デザインが似ているのはそのときの名残です。

なお、Windows Vista用にUAC（ユーザアカウント制御）を制御するためのツール「UAC切替ツール」が付属しています。UACの有効/無効のほか、一部の制限を解除するものです。これはまったく別の目的で以前作ったものですが、公開する場がなかったので一緒に入れました。

開発中に苦労した点
コントロールパネルの各項目をプログラムから起動させるときのコマンド名と実行方法を確認するのに時間がかかりました。当初はWindows Vista用だけを考えていましたが、Windows XP用も実装することにしたので、余計手間取りました。その成果は定義ファイル（拡張子がDEFのテキストファイル）として参照できるので、自作のバッチファイルやスクリプトなどに自由に使っていただいてかまいません。コントロールパネル以外のシステムツールの起動方法も定義ファイルにはあります。

ユーザにお勧めする使い方
コントロールパネルのすべての項目を使うことはあまりないと思うので、定義ファイルをカスタマイズして不要な項目を非表示にすれば、操作性がよくなると思います。カスタマイズ方法はヘルプをご覧ください。

今後のバージョンアップ予定
特にありません。ご要望があれば、お知らせください。