クリップボード履歴など、さまざまな文字列を保存して再利用できるソフト。「ClipSaver」は、クリップボードを活用して、さまざまな文字列の加工・再利用を可能にするソフト。保存・加工・再利用できるのはクリップボード履歴にとどまらず、任意の文字列を設定することもできる。他のアプリケーションのウィンドウやコントロールから文字列を取得する機能もある。
「ClipSaver」からクリップボードに送られ、再利用される文字列は「リスト」として保持される。リストに入れられる文字列は最大75個。複数のリストを切り替えて使える。リストに格納されるもののひとつがクリップボード履歴だ。「オートクリップ」機能を利用すれば、コピー/切り取り操作と同時に自動的に格納されるようになる。オートクリップを使わず、リストに追加したいものだけをユーザが手動で取得することも可能だ。
リストには、クリップボード履歴のほかに、メイン画面の「テキスト編集」部に入力された文字を追加することができる。すでにリストにある文字列をテキスト編集部に送って編集することも可能。他のアプリケーションのウィンドウ/コントロールからタイトルバーやツールバーの文字列を取得したり、ツールチップを取得したりもできる。
クリップボードの内容が複数行にわたる場合、1行ごとに分解してリストに追加したり、行単位でソートをしたりといったことも可能。さらに、クリップボード内の文字列に対して、
- 各行を「" "」で囲む
- 行頭に「>」「・」「//」「行番号.」「丸囲み数字」を挿入
- 行頭文字または行末文字を削除
- 空白行を削除
- テキスト部の文字を行頭に挿入
などの処理を行った上で、クリップボードに戻す機能もある。リストにある文字列を再利用するには、リストから文字列を選択すると、その文字列がクリップボードに送られるので、その後、希望する位置で文字列の貼り付けを実行すればよい。このとき「選択後 送る」のオプションを有効にしておくと、選択と同時に直前のカーソル位置に貼り付けることが可能になる。
リスト内の文字列に「,;,」が含まれている場合、「,;,」以降だけをクリップボードに送る機能もある。例えば、パスワードを「Password,;,abcdefg」などと記述しておくことで、「abcdefg」だけをパスワード入力欄に貼り付けられるようになる。
タスクトレイに格納することも可能。タスクトレイアイコンとは別に、デスクトップに操作用のアイコンウィンドウを表示させ、ここから操作することもできる。