主人公の少年が魔王を倒すため、信頼できる仲間たちとともに旅をするステージクリアタイプのRPG。見知らぬ世界に迷い込んでしまった少年が、魔王の討伐を通して成長してゆく
「THE WORLD OF CRISIS RE」は、同じ作者・七瀬ルキさんによって2003年に公開された「THE WORLD OF CRISIS」のリメイク作品。物語のベースはそのままに、新たなイベントが加えられ、グラフィックも一新されている。
ゲームの主人公「ジン・ヴィーフィータ」は、自分を育ててくれた女性が結婚したのを機に旅に出た。両親を知らないまま育ったジンは、正義感が強く、困ってる人を見ると助けずにはいられない性格。いつものように旅をしていたジンは、一泊した小屋の裏にある大きな湖に近づいた際、どこからともなく名前を呼ばれているのに気づく。すると急に湖に吸い込まれ、次に気がついたときには、自分の知らない土地に辿り着いていた。
見知らぬ大陸に降り立ったジンは、勇者の墓守をしているという老人から、勇者が倒したはずの魔王が復活し、魔物が増えてきたことを知らされる。生まれてはじめて遭遇する魔物に戸惑いながらも、ジンは自分が住んでいた街「ラスティナ」に戻るため、冒険に乗り出す。
まず、ロンダム城に赴いたジンは、王様から「花摘みに出て戻ってこない王妃を探してきてほしい」と頼まれる。ジンは早速、リーリールーの町に住んでいて治癒能力を持つといわれる少女「ルジェ・ロットクレード・カシス」の協力を得ながら、西の洞窟まで王妃を探しにゆく……。
なじみ深いサイドビューの戦闘で、テンポのよい爽快なバトルを楽しめる
戦闘シーンは、なじみ深いサイドビューで展開される。バトルは基本的にランダムエンカウント方式で、一部のボス戦のみ強制エンカウント方式となっている。また、アクティブタイムバトルシステムが取り入れられ、戦闘コマンド(「戦う」「道具」など)を選択しているときも、敵が容赦なく攻撃してくる(ゆっくり戦闘を楽しみたい人は、メニューの「ウェイト」の項目をOFFからONにすればよい)。
戦闘はターン制。行動力ゲージ(Tゲージ)がたまったキャラクタから行動が可能になる。バトルで勝つたびに経験値を得ることができ、レベルが上がるにつれて「魔法」を習得してゆく。魔法の中には、強力な攻撃技もあれば、回復などのサポート系のものも多い。テンポよく習得してゆけるので、使えるようになった魔法は効力や消費MP量などをしっかり把握し、戦闘に活用したい。
町中や移動フィールド上にはさまざまなアイテムが転がっている。町の至るところに置かれているタルには、かなりの確率で冒険に役立つ消費アイテムが入っている。道端に落ちている葉っぱなども、チェックしてみると意外と役立つアイテムである場合が多い。道端には現金が入った革袋なども落ちており、歩く際には注意したい。
セーブは、町中やダンジョン内では、好きなときに実行することはできない。その代わり、さまざまな場所にオレンジ色に光った円が設置され、円の上にキャラクタが乗ることでセーブできる。物語が進んで仲間が増えてくると、このセーブポイントでパーティを編成することも可能。そのほか、教会でもセーブできるようになっている。。教会ではセーブのほかに、戦闘不能になった仲間を復活してもらうことも可能。町に入った際は、教会の場所はチェックしておきたい。
移動は、陸を歩くこともあれば、船で海を渡ることもある。いくつもの大陸と海を股にかけながら、冒険を繰り広げる。ワンスの村にいる船乗りを助けると、船に乗って雪の大陸に行けるようになる。ロンダムの王妃を助けたあとはワンスへ向かおう。