「マウスで書」は、デスクトップ上で手軽に書道風の毛筆文字を書けるソフト。表示される“半紙”の上でマウスをポイントし、そのままドラッグすることで筆のタッチで書けるようになっている。かすれや滲みも表現でき、リアルなタッチの筆文字を再現できる。

半紙や筆、墨に関して設定できる項目は多彩。

• 半紙のサイズ：横と縦をpixel値で指定する。全画面指定も可能
• 筆の種類：極太筆、太筆、細筆、朱筆、修正筆（白筆）
• 墨色の濃さ：筆初色がどの濃さか（0〜256の数値で指定する。小さいほど濃い）、筆末色がどのくらい薄くなるのか（筆初色に加算する値）
• 筆のにじみの有無

作品に落款を捺印したり、額縁を付けたりすることも可能。落款は、使用する文字（全角文字で縦2×横2）とサイズ（大/小）を指定し、半紙の任意の位置にスタンプの要領で捺印できる。額縁は、白木や木目、任意のカラーの枠を設定できるほか、サイズ（枠の太さ）は3段階から選べる。額縁を二重、三重に設定することも可能だ。

筆らしいナチュラルな「かすれ」が描かれる上、描画の最後にマウスボタンのプレスを緩めて任意の方向に動かすことで、ハネやハライも再現できる。墨の薄れてゆく度合いも調整でき、さらに一度マウス（筆）を放したあとも、薄くなった墨色を継続するよう指定できるなど、マニアックな操作も行える。凝りたい人は、墨色やその薄れ方などを細かく調整することで、思い通りの書や絵を作成できるようになるだろう。

ペンタブレットがなくても、気軽にマウスで筆圧を感知したかのように描くのが目的です。「今週の目標」や「座右の銘」など壁紙にしたり、blogに掲載したりしてもおもしろいですよ。