スタート直後に死ぬことも!?　ハマったら最後の即死系“物理パズルゲーム”

「いりす症候群!」は、上から落ちてくるブロックをひたすら消してゆくパズルゲーム。操作は簡単。使用するのはマウスのみで、マウスでクリックすると、小さな白いブロックが上に向けて発射される。白いブロックは左クリックで通常発射、右クリックで強力発射となる。ゲームの目的は、落ちてくるブロックに白いブロックを当て、軌道を変えたり弾いたりしながら消すことだ。

（落ちてくる）ブロックは、一度地面に落ちると色が暗く変化して、「腐った」状態になる。一度も落ちていない「新鮮」なブロックを、腐ったブロックに接触させることでブロックを消すことができる。新鮮なもの同士をぶつけると、ぶつかった両方のブロックが光り出し、下に落ちるまで消えない。また、腐ったブロック同士をぶつけても消すことができない。腐ったブロックが増えると、画面下に表示された「情実ゲージ」が減り、ゲージが0になった時点でゲームオーバーとなる。白いブロックは地面に落ちても腐ることはなく、一定時間が経過することによって自然に消滅する。

新鮮なもの同士をぶつけて光らせた場合、下に落ちて消えた段階で情実ゲージと得点が上昇する。光らせたブロックを、さらに他の同色のブロックにぶつけることで「連鎖」が発生し、ブロック数に応じて通常よりも多く得点が入る仕組み。ただし、ブロックが光った状態で枠外に落ちたり、白いブロックを2回ぶつけて消滅させたりしても、得点と情実ゲージは上昇しない。

ゲーム中ごくたまに、七色に点滅する丸い玉が出現する。この玉を新鮮なブロックにぶつけると、画面内に存在する同色のものがすべて消滅する。この玉は腐ったものに当たるまで残り続け、腐ったものに当たった場合は、その場でそのブロックを消滅させる。

得点はブロックを消すごとに入る。得点が増えてゆくと、レベルが上昇し、一定の周期でブロックの色数が増減したり、降ってくる速度が変化したりするほか、ブロックを腐らせたときの情実ゲージの減り方も変動する。

一定レベルをクリアするごとに追加されるイベントCGとテキストに戦慄

「いりす症候群!」には、ノベルゲーム的な要素もある。一定レベルをクリアしてゆくと、「あるばむ」という項目に美麗なイベントCGとテキストが追加される。テキストでは、孤島で起こった失踪事件の顛末が描かれる。

「いりす症候群!」の魅力はゲームだけでない。BGMもゲームの世界観にマッチしている。幻想的で、時に背筋が寒くなるような、不思議かつ妖しい楽曲に酔いしれてほしい。楽曲は複数曲が用意されており、スタート画面のタイトルロゴをクリックすることで変更できる。

自身のリプレイ動画を見ることも可能だ。リプレイデータは、ゲームが格納されているフォルダ内の「replay」フォルダに自動的に保存される。直近のプレイは「new.rpy」に保存され、毎回上書きされる。タイトル画面で【o】を押して、リプレイファイルを選択するとリプレイがスタートする。

「いりす症候群!」には、パズル、音楽など魅力満載だが、特にノベル部分がおもしろい。じわじわと襲ってくる失踪事件の不気味さもさることながら、得体のしれないウサ耳少女「いりす」の存在が恐怖感を煽る。

失踪事件のエンディングは、複数が用意されている。バッドエンドもあれば、もちろんハッピーエンドもある。これらのエンディングは高得点を獲得すると出現する。まずは2万点を目指して頑張ってほしい。

開発中に苦労した点
枠なし落ちものパズルゲームということで、枠ありと比較して接触時の処理に代表されるブロックの状態遷移のデザインには苦労しました。このあたりはものになるかどうかもわからない状態での作業なので、精神的にも辛いですね。

ユーザにお勧めする使い方
マニュアルには詳しいルールは書いておらず、プレイしながらゲームのルールを探求することも想定してデザインしています。あまり難しく考えず、ブロックの動きを楽しんでください。

今後のバージョンアップ予定
ご要望がありそうだったらハードモードをつけようと考えています。