ウィンドウ上の五線紙に音符を書き込んで、手軽に楽譜を作成できる作曲・演奏ソフト。作成した楽譜はその場で再生できるほか、MIDI形式で保存することもできる。「MusicDo」は、パソコンで作成した楽譜をそのまま演奏できるソフトウェアシーケンサ。音符の入力はパソコンのキーボードから直接行うことが可能。和音は【Shift】キーとのコンビネーションで簡単に入力できる。
画面は、パソコンのキーボードをイメージした小型ウィンドウ「KEYBOAD」と、譜面用のウィンドウで構成される。カーソルキーで入力用カーソルを移動し、「KEYBOAD」上のボタンをクリックするか、ボタンに該当するキーを押すと楽譜に音符が入力される仕組み。【Enter】キーで確定される。確定前であれば、音の高さを修正したり、4分音符を付点4分音符にしたりといった調整も行える。
トラックは6トラックが用意され、ファンクションキーで切り替えられる。あらかじめトラック1にドラムトラックが、トラック2にはベーストラックが割り当てられているが、ドラム音源専用のトラック1以外は、さまざまな楽器を割り当てることができる。トラックごとの音源のほかに、テンポや拍子(4/4拍子または3/4拍子)、キー(調)を指定することも可能だ。
キーボードの中段と上段のキーがピアノの鍵盤に見立てられ、押されたキーに応じた高さの音が入力される(キーボードの【A】/【S】/【D】/【F】/……が白鍵、【Q】/【W】/【E】/……が黒鍵になっており、【R】や【U】などの使用しないキーはグレーで表示される)。オクターブの上下は【Z】/【X】/【C】/【V】の各キーと【Shift】キーの組み合わせで行える。
全音符や4分音符といった音の長さは、数字キーで指定する。入力した音符(この段階ではグレー表示)を確定する(この時点で黒くなる)前であれば、音の高さ、長さとも自由に変更することが可能。キーボードで音の高さを入力したあと、同じキーを続けて押すと全音符→4分音符→2分音符というように、順番に音の長さを変えることもできる。スペースキーで休符を入力したり、【Ctrl】キー+数字キーで3連符を入力したりといったことも可能だ。
和音を入力するには、「KEYBOAD」上に並ぶオプションボタンでセブンスやディミニッシュ、オーギュメントなどの装飾を選んだのち、【Shift】キーとの組み合わせでドレミを入力すればよい。
そのほか、開始・終了小節を指定して、小節単位でコピー&ペーストしたり、繰り返し記号を貼り付けたりといったことも可能。音符の位置に合わせて歌詞を入力する機能もある。歌詞は3番まで入力できる。
作成した楽譜は「MusicDo」の独自形式(MDO)のほか、MIDI形式のファイルとして保存できる。その場で曲を再生することも可能だ。