「ルイ」と「ヴィトン」という二人の姉妹の活躍が描かれた短編RPG。テンポのよい戦闘と遊び心あふれるステージ構成が特徴。ある日、目を覚ますと、そこは魔物が跋扈する迷宮だった!
「PANDORA LABYRINTH」は、テンポのよい戦闘と遊び心あふれるステージ構成が特徴の短編RPG。のんき者の少女「ルイ」は、父「ブランドー」、母「カルチェ」、そしてしっかり者の妹「ヴィトン」とともに、平凡ながらも幸せな生活を送っていた……はずだった。ところがある日、ルイが目を覚ますと、そこは見たこともないようなダンジョン。ヴィトンによると、二人は「巣」の中に落ちてしまったらしい。巣から早急に脱出しないと、お腹をすかせた「女王」に食べられてしまうという。ルイは出口を探そうと、ヴィトンとともに巣の中を探索する。
果たして二人は迷宮から逃れることができるのか? そして、彼女たちが迷宮を訪れた「本当の目的」とは……?
「ボーナスけん」や「コンバートスキル」などの魅力的なシステムに注目
迷宮に入ると、まず「アカシ・ワン」という謎の宝箱が、冒険の指南をしてくれる。「PANDORA LABYRINTH」には、一風変わったシステムがいくつか用意されているため、ここでの説明はきちんと聞いておきたい。
ゲームシステムで特徴的なもののひとつが「ボーナスけん」だ。ボーナスけんがないと宝箱を開けられず、経験値を稼ぐこともできない。経験値は、赤い球の乗った台座に話しかけることで登場するモンスターを倒せば稼ぐことができ、宝箱は、ボーナスけんを持った状態で調べれば、開けることができる。ボーナスけんは、モンスターと戦うことでしか手に入らない。ボーナスけんを持っているときは、宝箱を開けるのか、レベルアップを優先するのかをよく考える必要がある。
戦闘はランダムエンカウント方式。エンカウント率は若干高めで、面倒に感じることはあるが、難易度は高くなく、テンポよくモンスターを狩ってゆける。序盤は「ヴィトンの催眠スキルを使って敵を眠らせ、攻撃力の高いルイが一気に叩く」スタイルがお勧めだ。
戦闘時に活きてくるシステムが、不要になった装備アイテムを仲間のスキルに変換できる「コンバートスキル」だ。さまざまなスキルを試しながら戦えるので、バトルのバリエーションが増え、単調になりがちな戦闘も飽きずに楽しめる。
「スコア」システムも用意されている。一般的なゲームの「所持金」にあたるもので、戦闘で勝ったときだけでなく、宝箱を開けたり、回復したりしたときにも増える。セーブしても増えてゆく。「PANDORA LABYRINTH」には「店」が存在せず、装備品や消費アイテムなどは、戦闘での報酬としてか、宝箱から手に入れることになる。そのため、スコアはどんどん増えてゆく(つまり、スコアが低ければ低いほど、無駄のないプレイをしたということになる)。