99階に鎮座する魔王を目指し、そびえ立つ塔をひたすら駆け上がる、2DグラフィックのダンジョンRPG。唯一レベルアップする勇者の育成がカギに
「99」は、「4人のパーティを編成して、99階のダンジョンを上る」というシンプルな設定のダンジョンRPG。プレイヤーは、まず「勇者」「戦士」「魔法使い」「僧侶」「盗賊」「商人」「学者」という7種類のジョブから4人を選び、自軍のパーティを編成する。同じ職業を選ぶことも可能で、4人全員を戦士や魔法使いで固めることもできる。
「勇者」は全ジョブ中、唯一レベルの上がるキャラクタ。最初は、モンスターに攻撃がまったく当たらず、防御力も弱いため、ほとんど役に立たない。しかし、敵とのバトルをこなすうちにレベルが上がり、多種多様な技を覚えてゆく。レベルマックス時の能力は、戦士を軽く凌駕するほどだ。
「戦士」「魔法使い」は攻撃系キャラクタ。あらゆる武器を使いこなせる戦士は、とにかく体力が高い。基本能力も高く、優秀な戦闘要員だ(ただし、特技はない)。魔法使いは、アイスとサンダー系の魔法で敵を攻撃する(ファイアーが使えないのは仕様らしい)。MPの上限はあるが、ボス以外ではほとんどなくならないので、安心してテンポよく魔法を使うことができる。体力面では戦士に劣るが、魔法攻撃力が非常に強力なので、戦士と並んで心強い味方となってくれる。
「僧侶」「盗賊」「商人」「学者」は補助系キャラクタ。僧侶は回復魔法を使いこなすキャラクタで、HPの回復だけでなく、状態異常まで回復してくれる。「99」では、戦闘不能になるとパーティから外れてしまうシステムが採用されており、僧侶が死ぬとゲームを進めるのが極めて困難になる。盗賊はピッキングの達人。鍵のかかった扉がたくさん用意されているわりに、鍵の数が最低限程度しか用意されていないため、重要なキャラクタといえる。
各ダンジョン内に設置された武器屋や防具屋、薬屋などでアイテムを購入する際に、値切ってくれるのが商人。商品を半額まで値切ることができる。二人いれば半分の半分、三人いれば半分の半分の半分まで値切ることが可能だ。ただし、戦闘では役に立たない。学者は、ダンジョンに仕掛けられたトラップを見抜くことができるキャラクタ。トラップを見破るだけでなく、解除することもでき、隠し通路を見つけることもできる。
ダンジョン内はモンスターや罠がてんこ盛りだが、最大の敵は時間?
プレイヤーの目的は、ダンジョン内のモンスターを倒しながら、武器や防具、回復薬、鍵などのアイテムを手に入れて、次々と階を上ってゆくこと。制限時間が設けられており、時間がゼロになるとゲームオーバーになってしまう。ダンジョン内には、どう、ぎん、きん、プラチナという4種の「すなどけい」アイテムが転がっており、これらを使用することで、制限時間を延長させることができる。ゲームスタート時の制限時間は3分。この時間をどれだけ引き延ばせるかが、ゲーム攻略のカギとなる。
ダンジョン内を移動する際に厄介なのが「罠」。マップ上の至るところに仕掛けられており、踏んでしまうとパーティ全員が状態異常になる。基本的な罠は「毒ガス」「シビレ」「ネバネバ」「召喚」「装備破壊」「落とし穴」「地雷」。特に地雷は、パーティメンバー全員のHPが1になってしまうため、できるだけ避けたい。罠は、学者がパーティにいるときのみ見ることができるので、慣れない序盤は学者をパーティ要員として入れたい。
登場するモンスターは「スライム」「ドラゴン」「スケルトン」「ミミック」といった、RPGでお馴染みのものばかり。どのモンスターも防御力に長け、戦闘ではかなり手こずるので、装備などをきちんと整えた上で戦いたい。特に序盤から登場する「スライム」は、商人を2発で殴り倒すパワフルな攻撃力と、商人の攻撃を10発以上耐え抜くタフネスなボディを持っている。なめてかかると痛い目を見る。