階層型ポップアップメニュー形式のランチャ&ファイラ。複数のメニューを使い分けられるのが特徴。「Orchis」は、豊富な機能を備えながら軽快に動作する、プログラムランチャとファイラの統合ソフト。登録アイテムをポップアップメニューで表示するメニュー型のランチャ/ファイラで、複数のメニューを作成して使い分けることができる。Ver.3.xになり、Windows Vistaに対応したほか、Windows Vista/XP/2000用とWindows Me/98/95/NT用とに配布アーカイブが分けられた。
メニューを表示させる方法は多彩だ。「マウスボタンのクリック」「マウスを画面端に移動」「タスクトレイ」「ホットキー」「キー連打」など、さまざまな方法でメニューを表示させることができる。さらに、例えばマウスボタンのクリックであれば「左ダブルクリック」「ゆっくり左クリック」「中央ボタンクリック」「第一拡張ボタンクリック」「第二拡張ボタンクリック」「左を押しながら右クリック」といった方法があり、それぞれに対応したメニューを表示させることが可能。「左ダブルクリック」で[メニュー1]を、また「中央ボタンクリック」で[メニュー2]を表示させる、というようなことができる。
アイテムの登録はドラッグ&ドロップに対応。登録したいファイル/フォルダを、エクスプローラなどからメニューにドラッグ&ドロップすればよい。プログラムやフォルダのほか、「ファイル名を指定して実行」「ファイルの検索」「ネットワークドライブの割り当て」といったWindowsの機能、「シャットダウン」「再起動」といったログオン状態と電源管理、「お気に入り」「コントロールパネル」などの特殊フォルダも簡単に登録できる。さらに「新しいメールを出す」「ウェブサイトを開く」「複数項目を同時に実行させる」という「Orchis」独自の機能をメニューに追加することも可能だ。
メニューをランチャにするかファイラにするかは、メニューの作成時に指定する。ファイラに指定すると、ルートに設定したフォルダ(サブフォルダを含む)のコピーや切り取り、削除といったファイル操作を行えるようになる。
ファイラ機能では、オンマウスの項目に関する情報(ファイル名/種類/更新日時/サイズなど)がバルーン表示される。画像ファイルの場合はサムネイルも表示される。右クリックではエクスプローラのコンテキスト(右クリック)メニューを利用することが可能で、「このプログラムで開く」「送る」といった機能も使える。ファイラの子ウィンドウでは「自分」と「ひとつ上の階層」を表示させることができる。
そのほかにも、
- メニューを常に表示させる
- メニューに影を付ける
- メニューの半透明にする
- デスクトップに(タスクトレイアイコンの代わりとなる)「小窓」を表示させる
- シンボリックリンクなどを作成・削除する(ファイルシステムがNTFSの場合)
などが可能。「WindowBlinds」環境にも対応した。