ソフトを開発しようと思った動機、背景
私は、ソフトウェア配布サイトを運営しているので、数多くのHTMLファイルや画像ファイル、ソフトウェアのプログラムファイルなどを扱います。これらのファイルは相当な量があるため、エクスプローラや一般のファイル管理ソフト(いわゆるファイラ)のようなもので管理していると、コピーや移動の際は非常に便利ですが、編集したりする際、特にHTMLファイルは、ダブルクリックしてブラウザを立ち上げ、ファイルを開くまで中身が把握できないので、非常に不便を感じていました。「何かもっと手軽にファイルを管理できる方法はないかなぁ……」と考えていたとき、ふと「Apacheサーバ上で、インデックスファイルのないディレクトリにアクセスすると、ファイル一覧を表示する」ということが思い浮かびました。自分のサイトではセキュリティ上、この処理を禁止させているのですが、「ローカルでのファイル管理には適しているのでは?」と思い、とりあえず個人用にそのようなリストを出力するソフトを作ってみたのです。もちろん、それと同じものを作っては意味がないので、ハイパーリンクなどを使え、体裁を整えやすいHTMLの利点を生かして作りました。
するとどうでしょう。前述のサイトの管理だって、同じHTMLファイルですから、簡単にHTMLファイルの中身が見られますし、画像もササッと確認できるではありませんか。これはすばらしいと思い、機能改良や追加を施してフリーソフトとして配布したのが、この「ワンタッチファイルインフォメーション」のはじまりです。
開発中に苦労した点
どんなにファイルの量があっても、見やすく整形されたリストを出力するように、HTMLの書き方を工夫するのが特に大変でした。いまでこそ、Webサイトの作成はほとんどHTMLタグの手打ちでやっていますが、開発当時はホームページ作成ソフトを使っていたので、HTMLなどよくわからなかったわけです。その中で、テーブルなどを駆使して作りましたので、苦労しました。
あと、機能のひとつである「カスタムテンプレートスキャン」も非常に大変でした。「ユーザが自由にリストをデザインできる」という機能ですが、これは「定義」というか「決まった形」がそんなにないわけですので、それを柔軟に対応させるようにするというのが大変でした。
しかし、その苦労を乗り越えた分、ソフトウェアは使いやすくなっているのではと思っています。
ユーザにお勧めする使い方
「100人いたら100通りの使い方がある」という言葉がまさにピッタリのソフトだと思うので、リストの応用方法は無限です。私の経験のように、Webサイト制作に活用していただくこともできますし、画像ファイルを管理することも、何でもできます。
さらに、前述のように「カスタムテンプレートスキャン」機能を使えば、自分で自由にリストのテンプレートを作って、それでリストを作成することができます。これは少し上級者向けの機能ですが、基本はHTMLですので、そんなに難しくはありません。
自分なりのリストをデザインして、見やすいリストを作成し、ファイル管理をさらに楽にしていただければと思います。
今後のバージョンアップ予定
現段階でも、かなり機能はあるのではないかと自負しておりますが、「これで完了」などと終わりを決めずに、ユーザさまからご意見やご要望をいただいたりして、随時バージョンアップを行ってゆきたいと思っております。ご要望やご意見などがありましたら、お気軽に掲示板などでお問い合わせいただければと思います。
(ワンタッチソフト)