「PlayBack-Kion 気温再生機」は、地球温暖化防止を願って作成しました。いまでは、地球温暖化の危機は、サミットの議題に上るようになりました。そこで私は、周知となった地球温暖化を「さらに具体的に、目に見えるように、そして数値で把握できるように」との思いで、このようなスタイルのソフトを作りました。私の住んでいる地域の雪は年に1〜2日程度、アスファルトの道路が白くなるくらいしか降りません。以前は何日も続けて降ってました。温暖化した地球をもとに戻して、いま住んでいる地域に雪を降らすために、私にできることは、地球温暖化防止をテーマにしたソフトを作ることだと思うに至りました。
一番大事な要素は、詳細な気象データだと思います。この貴重な気象データは、気象庁のホームページから入手しました。気象庁で働くみなさんのお陰で、このソフトを作ることができました。毎日公開される気象データをこつこつとため込み、プログラムで処理できるように編集しました。編集の過程では、いろいろなことを知ることができました。
- 全国の至るところに、多くの気象測候所があること
- 気温や気圧といった気象データ項目が多いこと
- 機器による情報収集のため、思わぬ故障などでデータの欠値が生じることがあること
- 一度公開したデータでも、間違いがあれば、ちゃんとあとで修正していること
- 北緯24.17、東経153.59、東京都小笠原村の南鳥島気象観測所の気象データについては、翌月の中旬に遅れて公開されること
など。データの編集やソフトの制作に際しては、データの欠値やデータ修正対応、南鳥島情報の収集などによる各種例外処理を、いかに効率よく取り扱うかなど、私なりに工夫を施しました。端的にいえば、本体ソフト以外に数本のソフトを作り、ツールとして使用しました。
このようなわけで、ユーザのみなさまには、ぜひこのソフトを気温分析ツールのひとつとしてご利用いただきたいと思います。なかでもお勧め機能としては、
- 直近_気温推移_地図形式画面
- 直近_気温推移_表形式画面
- 長期_気象情報推移チャート画面
があります。特に「長期_気象情報推移チャート」画面では、過去47年間の気温推移を、傾向としてはっきり確認することができます。猛暑日、真夏日、そして熱帯夜の発生日数増加。反面、真冬日、冬日の減少。私たちが日ごろ体感していることが、数値として定量的に実感できます。今回は短期情報として、2007年8月1日〜2008年5月31日の気象データ、長期情報として1961〜2007年の47年間にわたる気象データを使い、「PlayBack-Kion 気温再生機」を構成・編集しました。現在も日々の気象データは採取しております。今後はこの気象データをさらに蓄積し、バージョンアップできればいいなと考えております。
(あんやん)