沿岸地域と日付を指定することで、その場所での潮の満ち干をグラフ表示してくれるソフト。「TIDEforWIN」は、月や太陽の引力の影響で発生する、沿岸部における海面の上昇/下降現象──いわゆる潮汐現象──を計算し、画面上でグラフとして視覚的に表示する潮汐推移予測ソフト。グラフ表示される期間を選択・変更することもできる。潮回りや月齢、月の形などを知ることも可能だ。
メイン画面は、左側に場所選択ツリー、右側にグラフ表示エリアが配置された構成。操作は簡単だ。まずはじめに、左ペインのツリーから潮汐を確認したい地域を選ぶ。地域は地方→都道府県→地域の順に選択する。ツリーに登録された地域は多く、国内の主要沿岸地域の大部分が網羅されている。その他の地域として、セブ、ポナペ、片岡湾、サイパンも選択できる。次に、潮汐を知りたい日付を選ぶと、指定した地域の潮汐情報が表示される仕組み。表示期間を1日、7日、42日から選択できるほか、潮見表を選択・表示させることもできる。潮見表では、日付や潮(=潮名(しおな)。大潮、中潮、小潮、長潮、若潮からなる)、月齢、干潮、満潮時刻、予想水位の一覧が表示される。
表示される情報は表示期間により異なる。表示期間42日では、大まかな潮高推移グラフと月齢、潮名がわかる。表示期間7日では、さらに満潮/干潮時刻と潮位の数字が加わる。最も詳細な情報が表示されるのが表示期間1日で、詳細な潮位グラフに加え、潮面情報、日出/日没時刻などの天文情報、月齢図なども表示される。さらに表示期間1日に限り、潮位グラフを曲線グラフや棒グラフで表示させることも可能。グラフの背景が、日出/日没時刻に応じて夜間と日中が色分け表示されるなど、直感的でわかりやすい。
日付は、カレンダーから自由に選択できるほか、ツールボタンから1日/7日単位でジャンプすることもできる。グラフ描画は高速で、ボタンを連続的にクリックすると、潮汐グラフがアニメーションのように動いて見え、推移がよくわかる。表示期間7日/42日では、土曜/日曜がそれぞれ色分け表示されるので、休日レジャー用に潮目を調べるのに便利だ。