実際に内容を確認しながら、画像ファイルのフォルダ振り分け設定をすばやく行えるソフト。「Typict」は、あらかじめ指定した振り分け元フォルダ内の画像ファイルを、画面で閲覧しながらキー操作だけで振り分け設定できる整理支援ソフト。キーボードのアルファベットキーなどに振り分け先フォルダを割り当て、対応するフォルダのキーを押して実行するだけで、画像を振り分けることができる。振り分け先へはファイルを移動させることも、コピーすることも可能。標準でBMP/JPEG/PNG/GIF/TIFFなどの形式に対応するほか、Susie Plug-inを導入することで、読み込める形式を増やすこともできる。
利用するにはまず、画像ファイルが含まれる振り分け元のフォルダと、振り分け先のフォルダを指定する。振り分け元には、複数のフォルダを指定することが可能(サブフォルダ内の画像も自動検索される)。振り分け先は、割り当てるキーを指定した上で、フォルダを選択して設定する。キーはアルファベットキー(【A】〜【Z】)と数字キー(【0】〜【9】)の計36個を使用できる。指定フォルダのサブフォルダを自動検索し、検索されたフォルダにキーを設定してゆくことも可能だ。
フォルダとキーの設定後は、画像を閲覧しながら「どのフォルダに振り分けるか」をキーボードで指定すればよい。振り分けせずにスキップしたり、最初からすべての振り分けをやり直したりといったことも可能。画面には画像のほかに、ファイル名もオーバレイ表示される。画像は数ファイル先まで先読みされ、表示は高速に行われる(先読みするファイル数を変更することも可能)。さらに画面内には、次の画像がサムネイル表示されるようになっている。
振り分けは、振り分け先フォルダの指定後に、すぐに行われるわけではない。ここまではあくまで振り分けの「予約」で、実際に振り分けが行われるのは「振り分け開始」を実行した時点。キーのミスタッチなどで誤った振り分け指定を行ってしまっても、すぐに前の画像に戻って振り分け指定をやり直すことができる。
振り分け動作は、ファイルの移動またはコピーを設定できる。移動/コピーの切り替えを画像ファイルごとに行うことも可能。メイン画面下部のステータスバーのクリックで簡単に切り替えられる。
そのほかにも、振り分け指定時に【Shift】+【Ctrl】キーを押すことで、複数の振り分け先を設定できるようになる「マルチムーブ」や、ファイル名を変えて振り分けを行える「リネーム予約」など、多彩な機能が用意されている。