複数の処理内容を組み合わせ、複雑な処理を行うこともできる文字列置換ソフト。「Repl-Ace on .NET」は、複数のテキストファイル内の文字列を一括置換するためのソフト。数ステップの操作で、指定文字列を一括置換できる。正規表現に対応するほか、文字セットの相互変換やファイル名の変換などの機能も搭載する。よく使われる操作はあらかじめセットされており、正規表現などを知らなくても、手軽に文字列置換を行うことが可能だ。.NET Frameworkにより、内部処理はUnicodeベースで行われる。
置換対象のファイルを指定するには、まずフォルダを選択してその中のファイルを検索し、リストに抽出する。このときファイル名を指定することが可能で、ワイルドカードを使って特定文字列を含むファイルだけを抽出するといったこともできる。抽出されたファイルで不要なものがあれば、チェックボックスをOFFにすれば処理対象から除外される仕組み。サブフォルダを検索対象に含めたり、文字セットを判別しながら検索したりといったことも可能だ。
置換処理の内容は、検索文字列と置換文字列とをセットで登録する。登録したセットはリストに表示され、リスト上で優先順位を入れ替えることも可能。リスト登録したあとでも、チェックボックスをOFFにすれば、処理はパスされる。置換のオプションとして、大文字/小文字の区別や正規表現の使用、改行コードの処理方法などを指定することが可能。処理内容を説明したコメントを登録しておくこともできる。
全角/半角変換や改行の除去といった代表的な処理パターンはあらかじめ登録済み。ポップアップメニューから選ぶだけで、処理内容として設定できる。さらに、選択したテキストファイルの内容をダイアログボックスに表示させ、ダイアログから検索文字列や置換文字列を登録することもできる。置換処理の内容は、XML形式の「処理プラン」として保存することが可能で、あとから再利用したり、複数のプランを組み合わせて実行したりきるようになっている。
処理終了後には結果一覧が表示され、置換個所の数などを確認できるほか、リストをクリックすることで、処理結果のファイルがエディタで開かれる。処理結果を事前にシミュレートして表示する機能もある。
文字列置換に加え、テキストファイルの文字コード/改行コードの変換機能もある。対象ファイルのリスト上で個別に文字コードや改行コードを指定して一括変換できるほか、リスト上で選択したファイルだけを対象に、その場で直ちに変換することも可能だ。
オプション設定ではそのほかにも、バックアップの作成や処理結果ファイルの出力方法の指定、デフォルトで使用するテキストエディタの指定、Unicode系の文字セットに変換する場合のByte Order Markの付加方法などを指定することができる。