軍を追われた青年の数奇な運命を描いたRPG。ギルドに所属し、さまざまな仕事を請け負いながら、腐敗した軍部に立ち向かってゆく。「翼失き鳥」は、ギルド所属の「リバーサー」となり、多彩なクエストをこなしながら物語を進めてゆくRPG。主人公は、19歳という若さながら実力を買われ、「ヴェトレール王国」軍本部の大尉に抜擢された「シューク・ハイクライド」。あるときシュークは、上司である「ホーネス大佐」に無実の罪を着せられてしまう。死刑宣告を受けた彼は、やむなく逃亡生活を送ることになる。
逃亡中に遭遇した事件をきっかけに、シュークは「イェド・マフォム」という青年と知り合う。天真爛漫なイェドに、市井の人々から依頼を請け負ってお金を稼ぐ「リバーサー」になろうと持ちかけられたシュークは、生計を立てるために引き受けることにする。ヴェトレール王国の主要都市「ユラシュアス」のリバーサーギルドに所属しながら、二人は多種多様な仕事をこなしてゆく。
仕事に慣れてきたころ、シュークとイェドはユラシュアス支部の支部長である女性軍人「セト・ナバロ少佐」に出会う。セトの計らいで、シュークは男子禁制のエノマ修道院にいる妹の「トレニア・ハイクライド」と再会を果たす。
しかし、エノマ修道院からユラシュアスへの帰路の途中で「ジャグミー中佐」に見つかってしまったシュークとイェドは、追っ手をまくために王都「ヴェトレール」に逃れる。そこで彼らは、盗賊カップルの「ルーファ・ザーディ・イーリア」「ヤマト・アサノ」と、謎の黒髪女性「クレス」と出会う。
リバーサーの仕事を通じてシュークは、クレスが元A級リバーサー「ロックス・クライユ」率いる反乱軍(レジスタンス)のメンバーであることを知る。また、セトの口から彼女の弟「シャルロット・ナバロ」も反乱軍の一員であることが告げられる。さらにシュークの情報が軍部に筒抜けであると知らされた彼は、ある行動をとるが……。
戦闘は、基本的にランダムエンカウント。自軍か敵軍のどちらかが全滅するまで戦い、残った方が勝者となる。戦いに負けるとゲームオーバー。パーティメンバーのHP/MP回復は、ギルドの受付横にある白い玉に触れることで行える。
自作グラフィックを駆使した戦闘パートは、ユニークなオリジナル要素が満載。縦3マス×横3マスの中で自由にフォーメーションを組んだり、最大4種類の技からなる「連撃」スキルを発動させたりすることができる。また、物理攻撃や魔法攻撃では見栄えのよいエフェクトを使用できるなど、演出面でのこだわりもうかがえる。
戦闘開始時のフォーメーションは、メニュー画面の「隊列変更」で設定することができる。縦隊になると、後ろ側にいるキャラクタは物理攻撃を受けにくくなり、横隊では横にいるキャラクタの数だけ魔法の威力が上昇する。
キャラクタにはHPとMPのほかに、「連撃」スキルを発動できる「AP」値も用意されている。APは、正常状態であればターンごとに少しずつたまる。魔法は消費MPが現在のMPよりも多いと使うことができないが、連撃は消費APがAPより多くても使うことが可能。ただしその場合、使用キャラクタは疲労状態となり、3ターン分行動することができなくなる。