ソフトを開発しようと思った動機、背景
仕事が忙しくなり、外部の開発者が派遣で来るようになったことが一番の動機です。職場には門外不出(^^;のソースコードがいっぱいあるので、「勝手に持っていかれないようにするにはどうすればよいか」と考えました。そしてまず、ほとんどの持ち出しに使われるUSBメモリを使えないようにするためだけの簡単なソフトを作りました。これが前身です。派遣の開発者は結構なやり手だったので幾度も破られ(^^;、そのつど機能強化してゆくという、あまり健全とはいえない作業をしてゆきました。そのうち“信頼できるやつ”だとわかったので、それ以上は止め、この開発経験で培った知識を生かして現在の「USB TOOLS」を作りました。
開発中に苦労した点
本当は、USBキーを使って自動ログオンできるような機能を持たせたかったのですが、ハードルが高すぎて諦めました。Windows Vista対応については、一部制限が残ってしまうのはどうにもなりませんでした。UAC(ユーザアカウント制御)は“ツール”というジャンルのソフトにとっては、厳しい仕様だと思います。マルウェアとの違いは「悪意があるかどうか」に過ぎず、「便利に、楽にしてあげよう」という開発者の善意まで損なわれてしまうのは残念ですね。
ユーザにお勧めする使い方
私自身が普段使っている使い方を紹介します。USBメモリは二つ用意し、それぞれをキーにします。そうすることでひとつを紛失したり、忘れたり、壊したりしても、もうひとつを使って解除させることができます。
キーを抜いたときの処理は「電源OFF」にします。席を立つときにロックさせたい場合は、【Shift】+【Ctrl】+【Alt】キーを押してからキーを抜くと、電源OFFせずロックになります。
さらに、設定画面で「Windows起動時に自動開始する」を有効にし、「起動時に最初からキーが外れていた場合の動作」でロックを選択しておきます。こうすることで、朝パソコンに電源を入れてもロック状態で起動し、キーを入れるまで使えません。仕事が終わったら、キーを抜けば電源OFFします。
今後のバージョンアップ予定
キーごとにシステムの利用制限ができるような仕組みも考えていますが、考えだけで終わるかもしれません(^^;。
(なっちゃん)