「BARBER×SHEEP」は、牧場での羊毛刈りをモチーフにしたユニークな3Dアクションゲーム。制限時間の中で手早くヒツジの毛を刈り、牧場から依頼された作業内容を達成することがゲームの目的。ただヒツジの毛を刈ればよいわけではなく、与えられた条件をクリアしなくてはならない。

牧場からの依頼内容は、例えば「WORK1」では、1分間の作業時間でウールを15kg以上刈るというもの。刈ったウールの量が問題とされるため、刈りはじめたヒツジを丸刈りにするまで追いかける必要はない。ヒツジが多く固まっている場所から離れずに作業をした方が効率がよい。「WORK2」では、1分間の作業時間でヒツジを3匹以上丸刈りにしなくてはならない。いったん毛を刈りはじめたヒツジを逃がすことなく、最後まで刈り取る必要がある。

操作は、キーボードとマウスを併用して行う。【W】キーで空飛ぶ毛刈りマシンを前進させ、【S】キーで後退させる。【A】キーは左に平行移動、【D】キーは右に平行移動したいときに使う。機体の旋回はマウスでコントロールする。マウスを左右に移動させることで、それぞれの方向に旋回させることが可能。ヒツジに接近して左クリックを繰り返すことで、毛を刈ることができる。

ヒツジは柵に囲まれた牧場の中で放し飼いにされている。マシンの接近に気づいたり、毛を刈られたりすると、たちまち逃げ出してしまう。追いかけて、ハサミが届く距離を維持しながら刈り続けなくてはいけない。マシンの飛行速度は、ヒツジたちの逃げる速度よりわずかに速い程度。毛を刈りはじめると同じ速度になるため、逃げるヒツジを追いかけながら、毛を刈り続けるのは大変。マシンの旋回性能は低く、ヒツジに正面から近づいて逃げられてしまうと、とても追いつけない。ヒツジの背後から接近したい。

牧場にいるヒツジの毛色は、白、黒、緑、黄色、ピンクの5種類。毛色によって個性も異なるようで、個性を利用しながら、攻略法を考えてもよい（筆者の感覚では、黒ヒツジは他のヒツジに比べ、ちょっとトロくて毛が刈りやすいようだ）。今後、バージョンアップにより、ヒツジの特徴やそれを生かした依頼なども増える予定とのことで、楽しみにしたい。

ゲーム画面左上には、制限時間の残り、左下には丸刈りにしたヒツジの数、右下には刈った羊毛の重量を示すメーターが表示される。参考にしながら依頼をクリアしよう。

筆者の腕だと、何回も繰り返しプレイしてやっと3位にランク入りすることができた。毎回、もう少しでランク入りできそうなところまでは行くのだが、あとわずかに足りなくてランク入りできなかったのだ。このあたりのゲームバランスが非常によい。ヒツジの毛が刈り取られてゆくシーンや、丸刈りになったヒツジの姿などもコミカルで楽しく、グラフィックの完成度も高い。

現在受けることのできる依頼は二つだけだが、メニュー画面では八つの依頼が選択できるようになっている。今後のバージョンアップによる依頼の追加が楽しみだ。

開発中に苦労した点
3Dでのゲーム制作経験はこの作品が最初だったので、制作中にバグや技術面で悩むことも多々ありました。プログラムやグラフィックといったサウンド以外のものも自分ひとりで作っているので、その点も苦労しました。

ユーザにお勧めする使い方
ほのぼのとした牧場やヒツジといった世界観の中で、ヒツジたちの毛を刈りながら癒されてほしいです。同時に、ヒツジの毛を刈ったときの爽快感も一緒に味わってもらえればと思います。

今後のバージョンアップ予定
毛の色によるヒツジの性格設定や牧場からの依頼の追加、そして「ヒツジの足が速い」という意見を聞いたので、スピードを調整し、修正などをしてゆく予定です。