LAN経由で複数メンバーの予定を登録・閲覧・編集できるスケジュール管理ソフト。複数のメンバーが簡単に予定を共有できる。「Group Watcher」は、LAN接続されたパソコンの共有フォルダを利用するスケジュール管理ソフト。難しい設定などは不要で、手軽に導入できるのが特徴。メンバーをグループ化し、グループ単位の予定を管理することもできる。簡単な挨拶などを残せる「伝言メモ」、特定の人(またはグループ/全員)へ送れる「メッセージ」、予定を通知してくれる「アラーム」などの機能を備える。
管理できる項目は、
- スケジュール(行動の予定。件名、場所、開始/終了日時を登録)
- 行き先(当日・現時点の所在。行き先/戻り時間を登録)
- 伝言メモ/デイリーメモ
- メッセージ
など。「伝言メモ」は、個人的なメモや覚え書きのほか、他のメンバーへの連絡、簡単な伝言などに使える。「デイリーメモ」は、日にちを指定して登録するメモで、特定の日にちのみに表示される。いずれも本人の「伝言メモ」欄に表示され、基本的に全メンバーが閲覧できる。「メッセージ」は、メンバーを指定して連絡や伝達などを送信できるもの。複数人/グループ単位/全員に送信することもできる。
予定の入力は「スケジュール」や「行き先」「伝言メモ」など、それぞれの設定画面から行う。よく使う内容を登録しておけば、スケジュールの追加や行き先の登録をプルダウンメニューから選択して行えるようになる。
スケジュールの表示モードは「1日」「週間」「月間」の3種類。「1日」表示は、オフィスの壁などに掲示されるスケジュールボード(行動予定表)に似た画面構成で、各メンバーの“当日の状態”(在席/不在および行き先、戻り時間)をひと目で確認できる。「週間」表示では縦軸に「メンバー名」、横軸に「日付」が並び、週間の予定に加えて、当日の状態(在席/不在、行き先など)も表示される。
「月間」表示は、1ヵ月カレンダーのスタイル。朔日の週から6週間分が表示され、少し先の予定も確認できる。メンバーごとの月間スケジュールを閲覧するのが基本だが、グループ単位や全員の予定を同時に表示させることも可能。オプションで、六曜を表示させたり、5週表示に切り替えたりもできる。
アラーム機能もある。テキストの表示や音声の再生によって、予定を事前に通知してくれる。2種類の日時を設定することが可能で、それぞれ0〜60分前の9段階で指定できる。さらに、「HH時00分(毎正時)」「00分・30分」や設定した時刻に、通知する時報機能もある。
ユーザには「管理ユーザ」「特権ユーザ」「一般ユーザ」の種別があり、一般ユーザは、管理的な操作が制限されている。例えば、スケジュールの分類、色分け表示の設定や共有の祝日/休日/記念日の設定などの操作は、管理ユーザと特権ユーザのみに許され、一般ユーザは行えない。データの入力は、基本的に「本人」以外が行うことも可能で、ユーザの種類を問わない。ただし、各人とも、自分のデータについては、他のメンバーによる更新の許可/不許可を「スケジュール」「行き先」「メモ」の種類ごとに設定することができる。
そのほか、メンバー名や件名、開始/終了日、件名文字列などの項目から、スケジュールやメモのデータを抽出する「検索」、月間スケジュール表(メンバー単位)の印刷、CSV形式によるデータのインポート/エクスポートなどの機能も備えている。