「仮想かな?」は、4面のデスクトップを切り替えながら利用できる仮想デスクトップソフト。デスクトップの切り替えは、ホットキーやタスクトレイメニューからすばやく行える。切り替え画面をWindowsの「スタート」ボタンの位置に表示させたり、小さなレイヤウィンドウに表示させたりすることも可能。スタートアップを「すべてのユーザ」「このユーザのみ」で選択・変更することもできる。

使うには、タスク情報や自動振り分け、表示タイプなどを設定する必要がある。タスク情報は「実行中のタスクをどのデスクトップに表示させるか」を指定するもの。「1」〜「4」のチェックボックスで選択・設定できる。複数のデスクトップを指定することも可能だ。

タイトル/クラスに含まれる文字列で、タスクを自動的に振り分けることも可能。タイトル/クラスがある文字列「を含む時」または「と一致するとき」で、表示させるデスクトップを自動振り分けしてくれる。もちろん複数のデスクトップを指定できる。

デスクトップ切り替え用のアイテムのタイプを設定することも可能。タスクトレイメニューから切り替えられるほか、小さなレイヤウィンドウを作成して切り替えボタンを表示させることも可能。さらにWindowsの「スタート」ボタンの位置に代わりに表示させるといったこともできる。

「仮想かな?」は、仮想のデスクトップを四つ使えるようにするソフト。UNIXのX Window SystemやLinuxのGNOMEのように四つのデスクトップを使い分ける感覚で、起動したアプリケーションを操作できる。違いはデスクトップの壁紙や、デスクトップ上のアイコンやタスクトレイが変えられないことくらいだ。

複数のデスクトップを使えると、画面を狭くすることなく作業ができるし、ひとつのデスクトップでウィンドウを開き過ぎることなくスマートに作業を進められそうだ。

開発中に苦労した点
ウィンドウの表示/非表示は楽だと思っていましたが、タスクボタンの中身取得にいきなり詰まりました。

ユーザにお勧めする使い方
まず、作成時の想定として、（1）本作業、（2）BGMなどを選ぶ、（3）処理待ちソフト、（4）少しそれる別の作業、という感じを想定して作成しておりました。

ほかにも最近の私の使い方として、独立した複数の作業を集中が続く時間ごとに分けて行う際に、デスクトップを切り替え、すっきりした環境で作業を行うという使い方です。ひとつのことをひたすらやるより、いろいろなことをやっていた方がよいアイデアが出やすいものです。そういうときに「仮想かな?」を使って効率的に作業をしてもらえたらと思っております。

最後に、これは想定外の使い方だったのですが、「1」番で仕事の画面を出しておき、「2」番で遊んでいる最中に上司が来たら「1」番に切り替えるという使い方もあるみたいですね。

今後のバージョンアップ予定
軽くてシンプルな使い勝手を保ちつつ、機能向上を心がけております。ご意見をいただけると幸いです。ここ数回のバージョンアップは、ユーザの要望にもとづいて行われました。今後ともよろしくお願いします。