「Gymn@ster」は、マウスを使って簡単に絵を描けるペイントソフト。250種類が用意された「形」を、スタンプを押す要領でペタペタとキャンバスに置いてゆくだけで絵が完成する。絵には文字を書き入れることができるほか、円・四角形といった図形や自由曲線を描画することもできる。

メイン画面は、キャンバスのある描画エリアと、

• 色を指定する「色設定」
• 「形」の大きさや角度を指定する「形設定」
• 「形」を選択できる「形選択」

1. 描画したい「形」を「形選択」から選び、
2. 選んだ「形」の色や形を「色設定」「形設定」で指定して、
3. キャンバスに置いてゆく

「色設定」には「パレット」と「テクスチャ」が用意されている。パレットでは「標準パレット」のほか、「Windows」「Webセーフ」「パステル」など8種類のパレットと、13種類のグラデーションパターンから配色を決めることができる。テクスチャには、「格子模様」「水玉模様」「縦縞」「横縞」「モザイク」「壁」「紙・布」「自然」など、200種類にも上るテクスチャが含まれる。

「形設定」では、「形」の大きさや角度、左右反転、透明度をプレビューで確認しながら設定できる。キャンバスへの配置時に、グリッド線に合わせるようにすることも可能だ。

「形選択」では、「形」がカテゴリー分類されている。「動物・虫」「食べ物」「乗り物」など豊富な種類が揃い、好みのものを選択できる。文字列を書き入れることも可能。文字の色やフォントを指定することもできる。

「形」は、単独で（ひとつだけ）置いてゆけるだけでなく、指定した直線、円、半円上に連続して配置することもできる。「形」を回転させながら配置してゆくことも可能だ。

とにかくスタンプを押す感覚でペタペタと「形」を貼り付けていけばよいのだが、子どもがやるようなスタンプ遊びで終わっていないのが、このソフトの優れたところ。「形」やテクスチャが豊富なことに加え、角度や大きさなども調節しながら描いてゆけるので、絵心のある人ならば、かなりの作品ができるはずだ。

グリーティングカードなどを作るには最適だが、特にそうした目的がなくても十分に楽しめるソフトだ。

開発中に苦労した点
開発にはREALbasicを使っています。Windows/Mac両方のソフトウェアを作成できるのですが、完成後のボタンやコンボボックスなどはOSに依存してしまうのです。そこで、両OSでまったく同じインタフェースにするため、標準の部品を使わずに自前で実装することにしました。

このソフトウェアを十分に楽しんでもらうためには、「使ってみたい」と思わせるような形やテクスチャがどれだけ用意されているかがポイントになると考えましたので、プログラミングに加えて、250種類の「形」や200種類のテクスチャを用意するのに時間がかかりました。特に「形」は、ひと目でそれが何なのかわかるように、一つひとつの特徴をつかんでシルエットにするのに苦労しました。

ユーザにお勧めする使い方
好きな「形」を選んでクリックするだけで簡単に絵を描くことができるので、いままでマウスで絵を描くのは苦手と思っていた方にぜひ使ってほしいです。また、規則正しく「形」を並べる機能や直線・円などの描画ツールを駆使すれば、マウス操作に慣れた方にも新感覚のお絵描きツールとして楽しんでいただけると思います。これからの季節はクリスマスカードや年賀状の作成にご活用ください。機能制限なしでお使いいただけますが、シェアウェアの登録をしていただいた方々には、追加データをプレゼントさせていただいています。

今後のバージョンアップ予定
「形」やテクスチャデータはユーザが自作して利用することが可能なので、ユーザのみなさんが作られたデータをライブラリとして公開できないか検討中です。また、「PenFun」と融合したKidsバージョン（Windows Vista対応の予定）を開発中です。