敵味方のキャラクタが激戦を繰り広げるユニークなシステムのリアルタイムシミュレーションRPG。最大64名のキャラを指揮して、全40ステージの戦闘の勝利を目指す。「Spiritual Blade」は、大勢の味方部隊で敵部隊を取り囲んで一気に撃破するリアルタイムシミュレーションRPG。ストーリーの中心となるのは「ロイド」「ジュリア」「シーザ」「レイシア」の4人。ロイドは、冒険者で罠の解除と料理、そして弓が得意な主人公。ジュリアは、ロイドの姉で水の魔法が得意。やや乱暴だが強大な力を持つ魔法使いだ。シーザはエリアル警備隊の副隊長のリザードマン、レイシアは家出中のトラブルメーカーで、一応武道家でもある。
ストーリーが進むにつれ、刀フェチで自称“侍”の女剣士「クロガネ」、星の魔法を得意とする魔法使いの「クライン」、イストゥール軍に命を狙われる記憶喪失の少女「ステーシア」といった、ちょっととぼけたキャラも加わってくる。いずれも貴重な戦力となる仲間たちだ。さらに、傭兵ギルドから雇った無数の傭兵たちを加えて部隊を編成し、群がり来るモンスターの集団や敵の軍勢との多数対多数の激突による集団戦闘を楽しめる。1部隊のメンバーは最大8人。最大8部隊、総勢64名の大部隊を編成することが可能だ。
「Spiritual Blade」では、味方が少人数では敵に取り囲まれ、一気に撃破されてしまう可能性が高い。また、大勢の敵から特定の人や物を守るステージでは、それなりの人数が必要となる。傭兵を大勢雇うことによるデメリットはほとんどない。傭兵を雇えるようになったら、資金の許す範囲でなるべく多くの傭兵を雇うようにした方がよい。ただしステージによっては、精鋭部隊による奇襲戦法が効果的なこともあるので、状況に応じて部隊編成をし直すのがベストだ。
ゲームの操作はすべてマウスで行える(一部の操作にはショートカットキーが使えるものもある)。メンバーの移動は基本的に部隊単位で行う。キャラの誰かをダブルクリックすると、その部隊のリーダーから赤い線が現れる。次に移動先をダブルクリックすると線が引かれ、その部隊が一斉に移動する。赤い線を引っ張っている途中でクリックすれば、折れ線を描くこともできる。これにより障害物を迂回したり、敵の側面や背後に回り込ませたりすることができる。
戦闘は、敵との距離がある程度以上近づくと自動的に行われる。個別のキャラを指定して移動させることも可能で、必殺技を持つキャラを指定して必殺技を発動させ、周囲にいる敵にまとめてダメージを与えることができる。必殺技が使えるのは、ひとつの技について1ステージ1回限り。自動で発動することはなく、必殺技の操作とタイミングが、ステージクリアの成否を分けることもある。
ステージクリアの条件は「敵を全滅させる」「敵のリーダーを倒す」「指定地点まで移動する」など、さまざま。さらにステージによっては、特定のキャラを守りきれないとゲームオーバーになるなどの条件が付くこともある。主人公のロイドがやられてしまった場合は、無条件でゲームオーバーとなる。
部隊の装備を調えたりする操作はマップ画面で行う。各キャラ個別に、武器や装備を吟味しながら購入・装備することができる。部隊全員の装備を一気に自動購入・装備することも可能で、部隊の人数が多くなってくると便利だ。さらに部隊設定ウィンドウを開いて、各部隊のフォーメーションや行動パターンを設定することも可能。かかしを相手に全部隊員の訓練を行ってレベルアップを図ることもでき、ノーリスクでレベルアップできる。
味方キャラのレベルアップ方法はそのほかにも、次ステージとは関係のない場所に移動して、そこに出現するモンスターと戦ったり、ダンジョンを攻略したりといったことがある。ダンジョンはストーリーとは直接関係しないが、さまざまなアイテムが眠っている。モンスターも登場するため、経験値を稼ぐこともできる。時には、仲間になってくれるキャラと出会うこともある。アイテムやモンスターは毎回ランダムに出現し、何度でも通える。ただし、ダンジョンに入れるのは、全部隊員のうち最大8名まで。専用のパーティ設定ウィンドウで別途、メンバーのフォーメーションや行動パターンを設定する必要がある。