マルチディスプレイ環境で、ディスプレイごとに個別の壁紙を設定できるソフト。「MultiWallpaper」は、1台のパソコンに2台以上のディスプレイを接続してデスクトップ領域を広げるマルチディスプレイ(モニタ)環境で、各ディスプレイで異なる壁紙を設定できるソフト。設定した壁紙の組み合わせは名前を付けて保存できる。壁紙画像のサムネイルで管理したり、サムネイルを選択して瞬時に壁紙を切り替えたりできる。
マルチディスプレイ環境で壁紙を設定する場合、Windowsの標準機能では、(1)全ディスプレイで同じ壁紙しか設定できない、(2)ディスプレイのピクセルサイズが異なるときに同じ壁紙を用いると「解像度が小さい画面に合わせた壁紙を解像度が大きい画面で表示させると、壁紙の周りに空白が生じる」「解像度が大きい画面に合わせた壁紙を解像度の小さな画面で表示させると、壁紙が切れてしまう」、(3)デスクトップのピクセルサイズに合わせて壁紙を拡大・縮小する機能は、プライマリ(メイン)ディスプレイでしか利用できない、といった問題がある。「MultiWallpaper」では、これらの問題を解決できる。
使い方は簡単。各ディスプレイの配置を表わす枠を選択し、「参照」ボタンをクリックして壁紙ファイルを指定すればよい。指定した壁紙は、右側のリストでプレビュー表示される。
壁紙を貼る位置は、ドロップダウンリストから選択することが可能。「拡大」「拡大(縦横比固定)中」「短辺に合わせて拡大(縦横比固定)・左」など、計20パターンが用意されている。さらに「背景色」を指定したり、「一つの画像を全画面に広げる」オプションを指定したりといったことも可能だ。
ディスプレイごとに指定した壁紙の組み合わせは、名前を付けて保存したり、「タグ」を指定したりできる。半角スペースでタグを区切って指定し、複数のタグを設定することも可能だ。
コマンドラインオプションを指定して起動することも可能。タスクトレイに格納された状態で起動したり、指定した画像ファイルが複数画面全体に広がるように設定したりもできる。
リストに一覧表示されるサムネイルのサイズや余白、画像を拡大・縮小する際の画像補完方法を指定できるほか、「組み合わせ保存」「組み合わせ保存の名前表示」「名前欄、タグ欄表示」は、それぞれON/OFFを指定できる。