異なるドライブやフォルダに分散しているファイルを、わかりやすく管理できるソフト。「dINDEX」は、ファイルを自由に整理し、すばやく呼び出せるファイル管理ソフト。異なるフォルダに散らばったファイルをひとつのグループに登録できるだけでなく、実際のフォルダの内容をそのまま登録したり、それぞれのグループやアイテムに対してメモを付けたりすることもできる。ファイルの一元管理にも役立つ。ツリー形式のウィンドウには、任意にグループを作成することが可能で、グループに対してファイルのリンク情報を登録できるため、本来ファイルが保存されている場所とは関係なく、プロジェクト単位やテーマ単位などで整理できる。
メイン画面は、シンプルなフォルダツリー形式。初期状態では「新規」というグループだけが登録されている。これがルートフォルダに相当し、ユーザはこの下に任意に「リンク」と呼ばれるファイル情報を登録してゆく。「リンク」をテーマ別などに整理したい場合は、任意にグループを作成してその下へ「リンク」アイテムを登録する。実際のフォルダ構造をそのまま読み込んで、「dINDEX」のツリーに登録できる「リードフォルダ」機能も用意されている。
「リンク」アイテムはショートカットに相当する。ひとつのファイルへのリンクが複数のグループに存在してもかまわない。リンクの名前は本来のファイル名とは関係なく、自由に付けることができる。
ツリーの操作はエクスプローラのフォルダツリーに準じたもの。グループの展開や折りたたみ、グループ間でのリンクの移動・コピーなども可能だ。リンクをダブルクリックするか右クリックでコンテキストメニューを開いて「起動」を選べば、ファイルの関連付けにもとづいてアプリケーションが起動し、ファイルを開くことができる。
実際のファイルが存在しないリンクアイテムは、「消失リンクアイテム」として×印付きのアイコンで表示される(シェアウェア登録を行うと、実際のフォルダと同期して常に最新の状態を保つ「シンクフォルダ」機能を利用できるようになる)。
グループ/リンクにはそれぞれ「メモ」を書き込めるほか、グループ内に「ノート」と呼ばれるアイテムを登録することもできる。「ノート」がアイテムのひとつとしてツリービューに表示されるのに対し、「メモ」は各アイテムに属する情報のため、ツリーには表示されない(「ノート」に対して「メモ」を付けることはできない)。さらに「フリーノート」という機能もある。「フリーノート」は、リンクやグループに関係なく「dINDEX」全体で使用されるメモ機能。「フリーノート」「ノート」「メモ」のいずれにも印刷機能があり、プレビュー表示も可能だ。
そのほかにも、
- リンクのアイテム名、リンク先の本来のファイル名のどちらでも検索可能な文字列検索機能
- リンクアイテムの状態をチェックする機能
- リンク先のファイルが移動した場合などに便利なドライブパス変更機能
- グループ単位でアイテムのパスや実際のファイル名などを一覧表示するリスト機能
などを備えている。作成したツリーはidx形式のファイルとして保存される。複数のidxファイルを切り替えて使うことも可能だ。オプションでは、グループやリンクなどのアイテムの文字色の設定をはじめ、ノートの編集画面のフォント指定、グループやノートを新規作成する場合の命名規則の設定、リードフォルダ機能で一括登録する際のファイルタイプを指定するためのフィルタ設定などが可能だ。