「D-Slide」は、さまざまな画像形式、圧縮形式に対応したスライドショウソフト。フォルダや圧縮ファイルをウィンドウにドラッグ＆ドロップするだけで、簡単にスライドショウを楽しめる。画像形式は、BMP/GIF/JPG/PNGの4種類に対応。Susie Plug-inに対応し、プラグインを導入することで読み込める画像形式を増やせる。

操作はいたって簡単。「D-Slide」のメイン画面に画像を含むフォルダをドラッグ＆ドロップするだけでよい（フォルダを参照して開くことも可能）。画像ファイルを一つひとつ指定して「リスト」を作り、リストに含まれる画像をスライドショウ表示させることも可能だ。リストは保存しておくことができ、あとから読み込める。

さらに、アーカイブ（書庫）をドラッグ＆ドロップすることで、アーカイブに含まれる画像を表示させることもできる。対応する圧縮形式は、LZH/RAR/ZIPなど全10種類（対応アーカイバDLLがインストールされている必要がある）。

スライドショウ実行時の動作設定は豊富に揃う。

• 表示する画像のファイルサイズ（上限/下限）を指定してのフィルタリング
• スライドショウの画像切り替え時間（ミリ秒単位）
• ジャンプキーを押した際のスキップ枚数
• 見開き表示のページの進行方向（左→右/右→左）
• 画像の表示方式

表示されている画像にさまざまな効果を加えて、表示させることも可能。モノクロ化、ネガポジ反転、ぼかしなどのエフェクトが用意されている。90度単位での回転や、上下/左右の反転といった処理も行える。

操作関連の機能では、「前後の画像への移動」「スライドショウの終了」「リスト表示」などの機能を割り当てるキーを個別に指定することが可能。エフェクトにもキーを割り当てることができ、キー操作ひとつで表示中の画像を回転したり、明るさを調整したりできる。

「D-Slide」はその後者にあたる、画像をありのまま表示するタイプのスライドショウソフト。スライドショウそのものはシンプルだが、ドラッグ＆ドロップによるフォルダ操作や、解凍せずに圧縮ファイルの中に含まれる画像を閲覧する機能を備えている。キー操作のカスタマイズなども充実しているので、好みの操作環境を構築できる。

特に便利に感じたのは、簡易ビューアとして使える「見開き表示」の機能。スキャンした雑誌や書籍のデータを、専用のビューアを用意したりPDFファイルに変換したりといった手間をかけることなく、画像ファイルのままで簡単に閲覧できる。

壁紙チェンジャや観賞用アクセサリ風のスライドショウとは異なり、元画像をサクサク見たい、チェックしたいというユーザにお勧めしたい。

開発中に苦労した点
特筆するものはありませんが、あえていうならば統合アーカイバライブラリとの連携でしょうか。

今後のバージョンアップ予定
正直なところ、ほとんどやる気はないです。が、別の画像ビューアを新たに作ろうかと妄想しているところです。