自分史なども手軽に作れる年表作成ソフト。日本や海外の主要な出来事、元号などのデータが付属し、見るだけでも楽しめる。「萌年表」は、出来事を日付(年代)順に記述した年表を作成できる「年表作成ソフト」。歴史の学習に役立つだけでなく、「自分史」「所属するグループの歴史」「社史」など、さまざまな用途の年表を作ることができる。
作成できる年表は、出来事が起こった年月日と、その日に起こった具体的な出来事との関連が示されるものだが、日付と出来事は必ずしも単純に一対一ではない。例えば、個人の履歴、日本の出来事、世界の出来事といった複数の要素を、時系列に沿って対応付けた上で並べることが可能で、「自分が就職したときに日本でどういう事件が起きていたか」といったことがわかるようになっている。
複数の要素を並列で並べる機能を実現するため、データの入力方法はユニークだ。まず最初に、「自分史」や「世界史」など関連のある項目ごとにデータをまとめた「ライブラリファイル」を作成する。ライブラリファイル単体では何もできないが、二つ以上のライブラリ同士を組み合わせると、双方のライブラリで同じ年代を持つものが、突き合わされて表示される。例えば「個人史ライブラリ」と「日本の出来事ライブラリ」とを組み合わせると、日本の出来事と個人史が並べて表示される。
ライブラリの種類は「出来事」「元号」「時代」「基点年」の四つ。「出来事」は、任意の日付での任意の出来事が入力されたもので、「萌年表」のメインとなるライブラリだ。「元号」「時代」は、西暦年をもとに時代ごとの区切りを登録しておくもの。「元号」は、明治、大正、昭和、平成といった日本の元号や外国の元号が記録されたライブラリで、西暦ベースではなく元号ベースで年表を表示できる。「基点年」は、任意の年を基点とするもので、例えば基点年に自分が生まれた年を設定すれば、年表に自分の年齢を付けられる。
ライブラリに入力される個々の出来事には、各項目に対する詳細な説明を付けることができる。詳細説明付きの項目が年表上に表示されると、詳細説明があることを示すマークが現れる。マウスポインタを合わせると詳細がポップアップで表示されるほか、クリックにより詳細説明を別ウィンドウで表示させることもできる。
各項目に(HTMLのリンクと同様の)リンクを付けることもできる。URLリンク付きの項目は年表上でクリッカブルとなり、WebブラウザでクリックしたURLを開ける。項目に高/中/低の優先度を付けることも可能で、年表の表示時に「高だけを表示」「高/中だけを表示」といった切り替えが行える。
作成した年表は独自形式で保存できるほか、CSVファイルとして出力することも可能。Excelなどでデータを活用できる。年表形式のままHTMLファイルとして出力する機能もあり、年表をWebで簡単に公開できる。