関数のグラフ描画や、極大・極小値といったグラフ上の特定値の計算などを行える多機能数式処理ソフト。複素数やソルブの計算、単位換算なども可能。「Mathematics Analizer」は、豊富な機能を持つ数式処理ソフト。用意された機能は全部で九つ。
- グラフアナライザ
- 方程式(1〜3次方程式の解を求める)
- 連立方程式(2〜4元1次方程式の解を求める)
- 複素数電卓
- 多変数関数電卓
- ソルブ計算
- 行列電卓
- 単位換算
- 計算尺
いずれも個別のアプリケーションとして動作する(複数の機能を同時に利用することも可能)。起動画面には、機能別に9個のボタンが並び、ボタンを押すことでアプリケーションが起動する。「グラフアナライザ」では、入力した数式にしたがってグラフが画面上に描画される。利用できる関数は陽関数、媒介変数、極座標、陰関数。数式を入力するだけで、自動的にさまざまな2Dグラフが描かれる。複数のグラフを重ね合わせて表示したり、グラフに使用する線の色をカスタマイズしたりすることも可能だ。
関数によっては、計算機能や計算にもとづくグラフ描画機能も備わる。例えば陽関数では、x軸との交点を求めたり、x軸とグラフによって囲まれた部分の面積を求めたりすることが可能。作成したグラフに対する微分グラフの描画、x値指定による接線の描画、変曲点、極大/極小点の計算なども行える。
関数内には、媒介変数(パラメータ)を二つまで含めることができる。パラメータを手動で変更して、グラフの形が変化するのを観察できるほか、一定時間ごとにパラメータを自動で変化させて、それに応じたグラフの形状変化をリアルタイムで見ることも可能だ。
「方程式」では、次数ごとに必要な数の係数を入力するだけで自動的に方程式を解法してくれる。「連立方程式」「行列電卓」についても同様だ。
「複素数電卓」では、虚数(i)を含む計算が行える。計算方法は数式をダイレクトに入力するもので、例えば「3+2i」と「3+4i」を掛け合わせる場合は「(3+2*i)*(3+4*i)」と入力すればよい。三角関数にも対応。角度はDeg/Rad/Gradから選択できる。
「多変数関数電卓」「ソルブ計算」では、複数の変数を用いて計算できる。使用できる変数はアルファベット1文字。計26文字の中から自然対数の底(e)と複素数(i)を除く24変数を利用できる。
科学技術計算に便利な「単位換算」機能も搭載する。長さ、面積/体積、時間、速度/加速度などの単位を相互変換できる。
「計算尺」は、いわゆる「棒形の計算尺」をパソコンでシミュレートしたもの。さまざまな尺を用いた計算が行えるよう工夫されている。固定尺や滑尺をユーザがカスタマイズすることも可能だ。