「ぷちらんちゃ」は、“シンプルさと見た目”が重視された多機能なボタン型ランチャ。タブ切り替え方式を採用し、最大20のタブに最大で400個のアイテムを登録できる。ひとつのタブに登録したアイテムを、さらにページ単位で分けて表示するといったことも可能だ。

ウィンドウの形状は「横画面」「縦画面」「メニュー風」から選択できる。「横画面」「縦画面」はアイテムのアイコンを格子状に並べるもので、行数/列数を指定できる。「メニュー風」ではアイテム名が並び、表示する行数や横幅の指定などを行える。タブやページの切り替えはランチャ内のボタンで行えるほか、ショートカットキーやポップアップメニューからも行える。

アイテムには登録名とアイコンを自由に設定できる。パスワードロックをかけることも可能。登録できるアイテムは、大きく「ファイル/フォルダ」「URL」「『ぷちらんちゃ』メニュー内容」「ボタンリンク」に分けられる。

「ファイル/フォルダ」では、パスを指定することで該当ファイル/フォルダを開く。起動オプション、作業フォルダ、実行時のウィンドウサイズなどを指定できる。

「URL」には、「http://」「ftp://」「mailto:」などではじまるURLを登録する。ブックマークやアドレス帳代わりとして利用できる。

「『ぷちらんちゃ』メニュー内容」では「ぷちらんちゃ」の一部機能を登録できる。設定画面の呼び出しと、Windowsシステムの制御関係のコマンドを指定することが可能だ。

「ボタンリンク」では、登録アイテムへのリンク（ショートカット）を設定する。例えば、登録アイテム「A」に対してアイテム「B」からリンクを設定すると、Bのボタンをクリックすることで「A」が開く。

設定変更やタブ切り替え操作などは、コンテキスト（右クリック）メニューから行える。アイテム名やパスを文字列検索して該当するアイテムを実行できる「検索」、ボタンの登録内容を自動実行する「スケジュール」などの機能もある。そのほか、Windowsのシステムを制御する機能もあり、「ごみ箱を空にする」「シャットダウン/再起動」「スクリーンセーバ起動」などが可能だ。

レイアウトは横長、縦長、メニュー風の3タイプから選ぶことができ、特にメニュー風の場合はすべてのボタンについて登録名が表示されるので、アイコンだけでは見分けがつきにくい場合でもわかりやすい（横長/縦長のモードではボタンをマウスでポイントしたときのみ登録名が表示される）。

一般には、登録可能なアイテム数が増えてくるとタブ切り替えが面倒になってくるものだが、「ぷちらんちゃ」はその点でもユニークな解答を用意している。ひとつは「ボタンリンク」を用意していること。ランチャに登録するアイテム自体がファイルやフォルダ本体へのショートカットなのに、そのアイテムのボタンに対してさらにショートカットを登録できる。

もうひとつは登録アイテムの検索機能で、検索結果をリスト表示しそこからアイテムを起動できる。アプリケーションの起動用と考えればここまでの機能は必要ないようにも思うが、文書ファイルを登録しておいてすぐに呼び出したいユーザにとってはかなり使えるのではないだろうか。

さらに、もうひとつ興味深かったのが、ボタンごとにパスワードロックをかけられる点だ。「大事な文書をすぐに呼び出せるようにしておきたいが、かといって誰でも簡単に開くことができては困る」といった場合に役立つ。ちなみに前述のリンクボタンから呼び出した場合でも、パスワードロックは有効だ。

そのほかにも、スケジュール機能を使ってアプリケーションを自動実行させたり、パソコンをシャットダウンさせたりと、いろいろな使い方ができる。名前はかわいいが、実力は十分の本格派だ。

開発中に苦労した点
見た目の美しさを出すための描画処理もそうですが、いかに楽で便利に使ってもらえるかも追求したことで、ドラッグ＆ドロップやショートカットのリンク先での登録など、操作性に関してさまざまな努力をしています。

ユーザにお勧めする使い方
ボタン型ランチャの強みでもありますが、登録や起動、画面設定（形状、登録ボタンの大きさ、数など）に関しては簡単に操作・カスタマイズできるようにしているため、使ってみてすぐに操作の仕方もわかってもらえると思います。

今後のバージョンアップ予定
要望があれば、これからもどんどん追加していきたいと考えています。