美しいグラフィック、次々と増える個性的な仲間たち、「情報トリガー」や「精神ポイント」といったユニークなシステムなど、数多くのオリジナル要素を搭載したRPG。「扉の伝説〜風のつばさ〜」は、ファンタジー世界が舞台のRPG。物語の主役は、小村に住む剣が得意な少女「ルシア」。数年前、両親をモンスターに殺されたルシアは、唯一の家族である妹「アンナ」を養うため、村の屋敷でメイドとして働いてきた。しかし、アンナは生まれつき体が弱く、手術をしなければ余命1年と宣告されてしまう。手術には莫大なお金が必要だと知ったルシアは、15歳の「成人の儀」を機に都会のレスタリアで騎士になることを決意する。しかし、ルシアの出発と時を同じくして、過去に両親を奪ったモンスターが再び村に現れた……。
特徴は、なんといっても魅力的なキャラ。妹を救うために冒険者として生きるルシアのほか、気が弱く始終謝りっぱなしの森の巫女「ミルカ」、盗賊ながら正義感が強いため盗みができずにいつも空腹の「エメラルド」などが登場。ストーリーを進めると、たくさんのキャラがルシアの仲間となる。ストーリー上、必ず仲間になる者もいるが、特定のイベントをこなさなければ仲間にならないキャラも多い。すべての仲間を集めると、総勢30人以上になる。
ユニークなシステムのひとつに「情報トリガー」がある。「情報トリガー」は、イベントなどであらかじめ入手した情報をもとに、ほかの人物から聞き込みができるもの。仲間を探したり、特定のイベントを見るために欠かせない。
例えば、ある住民が「手紙」について話した場合、【Shift】キーで開けるサブメニューの「じょうほう」リストに「手紙」アイコンが追加される。このアイコンをONにして別の住民に話しかけると、手紙について聞き込みできるという仕組み。ただしONにできる情報はひとつだけなので、複数の情報を持っている場合は、聞くべき情報と相手を正しく見極める必要がある。情報をうまく利用することで、新しい仲間が増えたり、イベントが発生したりする。
サブメニューには「サーチ」という項目もある。「サーチ」はその名の通り、周囲の探索に利用できるコマンド。ダンジョン内には、落とし穴や毒の罠、踏むと氷が飛び出す罠などが設置されている。しかし、あらかじめサーチで「警戒・罠」をセットしておけば、罠を踏んでもダメージを受けないですむ。
ダンジョンでは、見えない場所にスイッチがあったり、アイテムが隠されたりしていることがある。「捜索・アイテム」や「捜索・シークレット」などをセットすることで、アイテムの場所などが光ってわかりやすくなる。
ただし、(情報と同様で)一度にセットできるサーチの種類はひとつだけ。例えば、アイテム収集重視のサーチ構成にしていると、罠でダメージを受けてしまう可能性がある。逆に「アイテムは無視してノーダメージでダンジョンをクリアしよう」と思っても、見えないスイッチをシークレットで探し出さないと先に進めないこともある。うまくサーチを切り替えてダンジョン探索をするのがポイントだ。
敵と戦うと、基本的な能力をアップできる経験値が手に入る上、「CA(精神ポイント)」が手に入ることもある。さらに、倒した敵や、主人公が取る行動によっては「勇気」「信念」「英知」といったポイントがアップする。これらの精神ポイントを消費することで、新しい技を覚えたり、特定のステータスをあげたりといったカスタマイズを行える。強い敵との戦闘の際に、一部の精神ポイントを消費して戦局を有利に展開する、といった使い方もできる。
「感受性」のポイントが高いと、他人のセリフが黒く表示されることがある。これは主人公が相手の言動に「不審」を抱いたことを示す。「不審」なときに相手のセリフが出ている途中でキャンセルキーを押すと、相手のセリフに突っ込みを入れて、真実の情報を手に入れることができる。