非常にカスタマイズ性の高いプログラム電卓ソフト。「YCalc」は、ユーザが自由に機能を追加できる、カスタマイズ自由度の高い電卓ソフト。電卓ソフトとしてはシンプルな外観で、一般的な電卓として使えるのはもちろん、「Yamasemi Basic」というBASICに近い独自の言語を使って、プログラムを書くことが可能。複雑な処理を自由にボタンに設定できる。
操作画面は初期状態で、ウィンドウ上部に「入出力エリア」が、下部にボタンが並ぶ、実際の電卓を模したデザイン。数値入力は、ボタンから行えるのはもちろん、入出力エリアに対してキーボードから直接、行うこともできる。計算では「2+3*6-9」といった数式をそのまま処理することが可能で、計算結果は次行に表示される。計算結果をさらに編集して、次の計算式を入力することも可能だ。
ボタンには、自由に機能を登録できる。設置できるボタンの最大数は横に長い「ロングボタン」が10個、小さな正方形の「ショートボタン」が60個(ロングボタン/ショートボタンは大きさが異なるだけで、機能に違いはない)。ボタンに表示する文字や背景色/文字色なども自由にカスタマイズできるようになっている。
ボタンへの機能登録は「Yamasemi Basic」の書式にもとづいて行う。データ部分の先頭行を「'」か「REM」で開始するとプログラムとして処理され、それ以外は文字列としてそのまま出力される。プログラムでは、変数やサブルーチンを使用することも可能だ。
オプション設定により、ボタンの表示数や入出力エリアのサイズなどを変更することが可能。ボタンをすべて非表示にし、入出力エリアのサイズも必要最小限にしてコンパクトな電卓にすることもできる。逆に、複雑な計算式が書けるように入出力エリアをたっぷりと確保し、数多くのボタンを羅列した「高機能電卓」として利用することもできる。