「nPOPQ」は、（一般的なメールソフトにおける）リモートメール機能をベースに構成された“簡易メールソフト”。メールサーバ（POP3/APOP）上のメールからヘッダおよび本文（の一部）を取得し、画面表示する。表示されたメールに返信したり、新規にメールを作成して送信したりすることも可能。必要なメールは、一般的なメールソフト同様、ローカルに受信して保存できる。nakkaさん作「nPOP」の改造版で、アカウントのツリー表示など、いくつかの機能が拡張されている。クリッカブルURL/メールアドレスにも対応する。

メイン画面は4ペイン。アカウント別にフォルダが作成されるフォルダツリー、メールリスト、メールのプレビューエリアに、簡易アドレス帳表示エリアが追加されたものとなっている。アカウントの設定、使い方などは、一般的なメールソフトと大きく変わる点はない。異なるのは、メールリストに表示されるのが「メールサーバ上のメール」であること。メールのヘッダと指定行数分の本文を取得して、表示する。

リストのダブルクリックなどで「受信」を実行すれば、メール本文すべてを読むことができる。他のメールソフトによる受信などでサーバからメールが削除されると、リストには表示されなくなる。必要なメールはローカルに保存しておくことも可能。（一般的なメールソフトでの受信にあたる）「保存箱」へのコピーを実行すれば、サーバからメールが削除されても閲覧できる。添付ファイルを開いたり、保存したりといったことも可能だ。

マルチアカウントに対応し、複数アカウントの（新着）メールをチェックできる。1アカウントだけ個別にチェックすることも、複数アカウントのメールを巡回チェックすることも可能だ。指定時間ごとの自動チェックや、「nPOPQ」起動時のチェックなどを設定することも、もちろんできる。

指定の新着メールに対して特定の動作を実行する「フィルタ」も利用できる。特定アドレスからのメールを「保存箱」にコピーしたり、特定Subjectのメールのみ受信しないように設定したりといったことが可能。ひとつのフィルタには、二つまでの条件を組み合わせて設定できる。

メールの返信や新規作成・送信も可能だ。Cc/Bccの設定、折り返し桁数の設定、アカウントごとのシグネチャ設定なども一般的なメールソフト同様に行える。「送信箱」に保存したメールを一括送信したり、添付ファイルを送信したりもできる。SMTP認証、POP before SMTPにも対応する。

気がついてみればSSL/STARTTLSへの対応も図られ、Gmailにもアクセスできるようになった。ますます手放せなくなりそうだ。