「テーブルグラフィックス Plus!」は、画像ファイルを簡単な操作でテーブルアートのHTMLに変換できるソフト。テーブルアートとは、HTMLのTABLEタグ（表組を作成するためのタグ）を細かく組み合わせ、各テーブルの背景色を利用して描かれた絵のこと。「テーブルグラフィックス Plus!」では、元となる画像ファイルを解析し、テーブルアートによるHTMLファイルを自動生成する。対応する画像形式はBMP/JPEG/MAG。元画像をトリミングしてテーブルアート化することも可能だ。

操作は簡単。メイン画面へのドラッグ＆ドロップなどで元画像を読み込ませ、「変換」ボタンを押すだけ。処理完了後、元画像と同じフォルダにHTMLファイルが出力される。テーブルの表示位置（左寄せ/中央揃え/右寄せ）やサイズを指定することも可能。サイズは、幅と高さを元画像の1〜20倍の範囲で指定できる。「ブラウザ全体に表示」させることも可能だ。

テーブルアートでは、HTMLファイルのサイズが元画像のファイルサイズより格段に大きくなる。そこで、ファイルサイズを少しでも小さくするためのオプションも用意されている。

• 元画像を減色して読み込む
• 元画像を縮小
• 同色セルの連結
• スタイルシートを使用
• 省略可能なタグを省略（終了タグなど）
• カラーコード先頭の「＃」の省略

推測するところ、「何の意味があるかわからないものに多大な労力を使い、不毛な神経戦の果てに訪れる達成感を楽しむ」という、恐ろしく高尚な趣味なのではないか。この推測が間違っていないのであれば、皮肉ではなく、すばらしいことだと思う。少なくとも個人的には好きである（自分がやろうとは思わないが）。

だとすれば、テーブルアートは「できあがった作品よりもアートを作る過程」に意味があるとも思えるわけで、この手順をソフトで処理してしまうのはテーブルアートの理念（？）に反するのではないかという気もする。だがおそらく、このソフトを作ることが、作者にとっての“テーブルアート”なのだろう。

開発中に苦労した点
オプションの配置に毎回苦労してます。

ユーザにお勧めする使い方
オプション設定によっては相性があるため、プリセットセッティングから、少しずつ設定を変えていくのがいいと思います。