「GifPro」は、ホームページ掲載などに使うアニメーションGIFを簡単な操作で作成できるソフト。基本となる画像が1点（場合によっては2〜3点）あれば、全フレームを自動生成してアニメーション化してくれる。動きの表現に使われるフレームの画像をユーザが一つひとつ描く必要がなく、誰でも手軽にアニメーションGIFを作ることができる。

アニメーションのタイプは11種類から選択できる。

• 角抜き消去：元画像を縦横のブロックに分割し、ブロックが少しずつ消えてゆく
• フェード：画像が少しずつ消えては現れる
• 切り替え：二つの画像がゆっくりと入れ替わる
• ぼかし：モザイク処理を掛けたようにぼかし、再び元の画像に戻る
• 回転立方体：元画像を6面にマッピングした立方体が斜めに回転する
• 回転三角柱：元画像を3面にマッピングした三角柱が縦回転する
• 左方移動：元画像がテロップのように右から左へ移動する
• 回転球：元画像をマッピングした球体が回転する
• 回るコイン：厚みのある板状にマッピングした元画像が垂直軸を中心に回転する
• 平面回転：GIF画像が平面上で回転する（最も一般的な回転）
• 押し出し：上から現れた新しい画像が前の画像を下へ押し出してゆく

自動作成を実行すると、生成された各フレームが子ウィンドウで表示される。その場でアニメーションをプレビューすることも可能。フレーム順を入れ替えたり、全子ウィンドウをオーバーラップやタイリングで整列表示させたりといったこともできる。

「GifPro」は、そんな筆者と同じ悩みを抱えている人にぴったりのソフトだ。元の画像を1枚（場合によっては2〜3枚）用意しておけば、あとはソフトの方で自動的にアニメ化してくれる。もう「1コマ表示させる時間に合わせて、どれだけ動いた絵を描けばいいか？」などと悩まなくて済むのだ。

自動生成のパターンは単純な「平面上の回転」から「立体回転」「画像の切り替え」などまで、バリエーションもなかなか豊富。しかも、あるパターンで作成したあと、さらに続けて別のパターンで作成すれば、連続変化するアニメーションを2パターン作ることもできる。

「自分のサイトに何かちょっとした変化をつけたいけれど、手間を掛けるのはイヤ」というときに助けになってくれるに違いない。フレーム単位のオプションを使ったきめ細かな指定もできるので、将来凝ったアニメーションGIFを作りたいという人にもお勧めだ。

しかし、GIFアニメーションを設計して作るとなると、時間と労力がかかります。静止画（GIF画像）を何枚か作り、決まった動きをさせるプログラムがあれば、簡単にGIFアニメーションを作ることができると思い、開発をはじめました。

ユーザにお勧めする使い方
GIFアニメーションの背景を透過色にすることで、自然なアニメーションを実現できます。