ソフトを開発しようと思った動機・背景
2001年秋に、ほんの出来心で5日間で作った最小限の機能を持つスライドショウソフトが妙に気に入り、4年間そのまま自分だけで使い続けました。2005年の秋になって、さすがに昔の機能では物足りなくなり、1〜2週間で完成する予定で更新作業をはじめました。ところが他の事情もあり、結局完成したのは丸一年後でした。いまとなっては、これほど熱を入れて作るほどのソフトではなかったと悔やまれますが、それなりに役に立つかもしれないと思っています。めずらしいものではないし、凄いものでもないけれど、細かい配慮だけは十分尽くしたつもりです。
ユーザにお勧めする使い方
Mac OS Xでは、スライドショウといえば、かつては「iPhoto」やスクリーンセーバに付いていた機能でしたが、いまでは「プレビュー」でも「Mail」でも、またFinderのコンテキストメニューからも機能します。だから、専用ソフトは必要ないともいえますが、途中で速度を変えたり、戻したり進めたり、向きを変えたりできる点で、まだ存在価値があるのではなかろうかと思っています。
「寝て見」と表現しているユニークな機能ですが、画像を回転する機能は多くのグラフィック関連ユーティリティに当たり前のように存在しますが、常にすべてを横向きに見るというのがめずらしいのではないかと考えています。ノートパソコンだけでなく、デスクトップでも、その前にソファやベッドがあれば、いや、あるいは和室でも、寝転んで見れるじゃないかと思いついたので、みなさんにアピールできる言葉を考えたわけです。
また、スライドショウを画像検索に利用することができるよう、最高速モードを用意しました。これは実は、指定した速度で表示できない場合が多いと思います。マシンスペックに関わります。とにかく能力の最大限で表示を繰り返します。速くなったり遅くなったりもします。これでさらにウィンドウを小さくしたりすれば、凄く速く表示できるはずです。一覧表示で探すと目を動かして大変に疲れますが、これだとただ呆然と眺めていれば、どこか潜在意識みたいなものに残っているものです。何年か前に上映されたSF映画にありましたよね、短時間で100年ほどの歴史を脳に焼き付けるシーンが。
お勧めできない使い方
残念ながら、「iPhoto」のデータを参照すると混乱してしまいます。データの検索用に使うことはできますが、何度も同じ写真が出てきてうんざりします。このデータ形式に合わせてスマートに表示できるような機能を付けようかとも思いましたが、「iPhoto」のデータは「iPhoto」でスライドショウするのが一番だと思って中止しました。実は「iPhoto」ファンで、昔の写真を見ては時折涙を流している次第です。
今後のバージョンアップ予定
Finderのコンテキストメニューからのスクリーンセーバを最近はじめて使ってみて、その便利さを知りました。せめてあんな風にインデックス表示してから選択できるようにはしたいなあ、と考えています。それから、睡眠導入としての利用などに使えるように、ある一定時間スライドショウしたあとにスリープ、または終了する機能も付けたいと思います。
(CWS Japan)