Vector： URL Picker - 新着ソフトレビュー

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新着ソフトレビュー

2006.09.02

Vectorトップ > ライブラリ > URL Picker

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URL Picker
URLのコピーをトリガーに、指定ブラウザで開いたり、HTMLタグを生成したりといった操作を行えるソフト

■Windows XP/Me/2000/98　　■フリーソフト


	URLをクリップボードにコピーすると、自動的に「URL Pickerダイアログ」が開く
	◎そのほかのスクリーンショット「自動振り分け設定」画面。URLに含まれる文字列に応じて、起動するソフトを変えられる「外部アプリ設定」画面。URLを開くための外部アプリケーションを、最大三つまで設定できる

クリップボードにコピーされたURLを利用して、さまざまな操作を効率よく行えるユーティリティ。

「URL Picker」は、URLをクリップボードにコピーすることで、あらかじめ設定しておいた操作をすばやく行えるソフト。ボタン型ランチャ風の画面から、任意のWebブラウザですばやくページを表示したり、HTMLタグを生成したりできる。

起動するとタスクトレイに常駐し、クリップボードを監視する。【Ctrl】＋【C】などで、URLがクリップボードにコピーされると、十数個のボタンが並ぶ「URL Pickerダイアログ」が現れる。「URL Pickerダイアログ」からは、

関連付けされたWebブラウザで開く
外部アプリケーションで開く
URLを～タグで括ったものをクリップボードにコピーする
Webページのタイトルを～タグで括ったものをクリップボードにコピーする
クリップボードを消去する
IPアドレスを調べる
URLリストに追加する
QRコードを表示する（QRコードの生成には、サイテック社の「シンボルイメージ生成プログラム（DOSコマンド版）」が必要）

といった操作を行える。対応するURLは、一般的な“http://”や“https://”。掲示板などで使われる“ttp://”ではじまるものも読み取ることができる。

外部アプリケーションは、最大三つまで設定できる。Webブラウザだけでなく、「Jane Doe Style」「ギコナビ」などの2ちゃんねるビューアを設定することも可能。URLに含まれる文字列で起動アプリケーションを変える「自動振り分け」機能も搭載する。例えば、音楽ファイルのURLであればWindows Media Playerを起動し、2ちゃんねる掲示板のURLの場合は2ちゃんねるビューアを起動するといったことができる。

タスクトレイメニューからも、ブラウザや外部アプリケーションでURLのページを開くことができるほか、ソフトの設定や常駐解除などを行える。

そのほか、リンク用のHTMLタグを生成することも可能。コピーしたURLをリスト化する機能や、任意のテキストをGoogleで検索する機能などもある。

ソフトライブラリからのおすすめソフト

不要なアプリケーションを跡形なく消去できる、使いやすいアンインストール支援ソフト
「GeekUninstaller」

実際のフォルダ構造にかかわらずファイルをわかりやすく分類・管理し、すばやく参照できる
「dINDEX.2」

64bit OSに完全対応。ハンターモードの改善なども図られた“強力”アンインストーラの新バージョン
「Revo Uninstaller Free」

シンプルなデザイン、軽快な動作、カスタマイズ自由度の高さが特徴の高機能メディアプレイヤー
「RE PLAYER」

日付ごとの出来事や予定などを“1行文章”でサッと書き込めるカレンダー＋メモ帳ソフト
「出来事帳」

reviewer's EYE

通常、メモ帳などに書かれたURL（のページなど）を参照するには、一度そのURLをコピーしてブラウザのアドレスバーに貼り付けてからアクセスする流れになる。しかし、「URL Picker」を使えば、あらかじめ登録しておいたブラウザでスムーズに参照できる。Web上の掲示板などでは、しばしば“ttp://～”と書かれたURLを目にするが、この形式にも対応しているので大変便利だ。

リンク用のHTMLタグを生成する機能も、Webページのタイトルを自動で取得してくれるので、リンク集などを作成・編集する際に重宝する。大量のURLを扱う作業の際に役立ちそうなソフトだ。

（鈴木將義）

ソフト作者からひとこと

ソフトを開発しようと思った動機
ソフトの“readme.txt”とか、URLをリンクに変換してくれない掲示板などで、たびたび不便な思いをしたので、「こんなソフトがあったらいいな」と思っていました。すでに似たようなソフトがあったのですが、「URLを開くソフトを選べる」という機能がほしかったので、このソフトを作りました。

開発に苦労した点
クリップボードを監視したり、ダイアログを前面に表示したりというプログラムが、私にとっては未知のものだったので、仕組みを理解して実装するのに手間がかかりました。

ユーザにお勧めする使い方
説明書に書いてない裏技ですが、URLを引数としてCGIを呼び出すこともできます。例えば、「外部アプリ」項目のパスに普段お使いのブラウザを設定し、引数を“http://web.archive.org/web/*/%u”に設定すると、コピーしたURLのキャッシュを「WayBack Machine」で閲覧できます。同様に“http://hanagasira.s25.xrea.com/php/video.php？senddata=%u”を引数にすると、URLをコピーするだけでYouTubeなどのダウンロード用アドレスを表示できます。同じ方法で、CGIプロキシをはじめとする、Web上の多くのツールを利用することが可能です。

一見使えなさそうですが、「QRコード表示」機能もお勧めです。写真付きメール投稿サイトなどの携帯専用ページに出くわしたとき、きっと重宝するはずです……。

今後のバージョンアップ予定
操作性を落とさずに、「外部アプリ」を増やす方法を検討中です。また、スキンの導入などの野望もありますが……。

利用者のみなさまへ
要望やバグ報告をお待ちしております。

（Kanchi）