ソフトを開発しようと思った動機、背景
実社会では、銀行のATM、コンビニ、駐車場、地下街、ビルの内部、その他あらゆる場所に監視カメラが設置されています。監視員がリアルタイムで異常がないかモニタでチェックしたり、監視情報を記録に残して、何か事件が発生した場合に証拠として使われることはよく知られています。コンピュータの世界では、OSやアプリケーションには独自のログ機能が備わっているものがあり、セキュリティやシステム上のトラブル発生記録を調べたり、利用傾向を調べるのに使われることがあります。しかし、特定のアプリケーションに偏らない履歴を簡単に取る手段は意外と知られていません。
このような背景から、PCの内部で実際何が起きているのか、過去に何があったのかを簡単に調べる目的で、「シッカリ記録アクセスログ」を製品化しました。基本的な仕組みは、すでに開発済みのアプリケーションに組み込まれているログ機能を転用しています。
開発中に苦労した点
開発の初期段階では、ログ機能による既存のシステムへの影響を最小限に抑えることに時間を使いました。
ユーザにお勧めする使い方
例えば、ファイルアクセスログでは、どのファイルがどのプロセスによっていつ参照されたかがわかります。これによって過去に変更が加えられた可能性や情報漏えいが起きたかどうか確認することができます。本製品をお使いの際は、保存したログファイルの内容を実際に確認してみることをお勧めします。
不正利用の有無を確認するだけでなく、パソコン上で何か操作すると内部で非常にたくさんの処理がされていることがわかりますので、個別の操作による影響を調べるのにも役立ちます。
今後のバージョンアップ予定
現在のバージョンでは本製品を利用して他のアプリケーションのログ管理をするためのAPIを備えていますので、実装するアプリケーションを増やしていきたいと考えています。
現状対応済みであるログオンとログオフ、ハードウェアの追加と削除、ファイルアクセス、インターネットアドレス、キーボード、ウィンドウ、プロセスログ以外にもログの対象として必要なものがあればバージョンアップにより順次対応していきたいと考えています。
((株)ライフボート)