「Iron Shell 2」は、一風変わったオプション攻撃が特徴の横スクロールシューティングゲーム。敵機、自機ともに攻撃はおとなしめ。敵が大量に弾をばらまいたり、アイテムによるパワーアップで敵を撃ちまくるような派手な展開はほとんどないが、逆にじっくりとシューティングゲーム本来の緊張感を楽しむことができる。

ゲームは全6面のステージ制。各面最後に登場するボスキャラを破壊できればステージクリアとなる。ただし、自機のダメージ判定がシビアで、ステージクリアは結構難しい。

攻略のポイントは「とにかくダメージを受けない」こと。ゲーム開始時点での自機シールド残量は3。敵の攻撃を受けたり敵機や隕石などにぶつかるたびに1ずつ減少する。シールドが0の状態でダメージを受けると、ゲームオーバーとなる。コンティニューは10回まで行えるが、自機がやられた場所からではなく、そのステージの最初からやり直しとなる。

操作はキーボードとゲームパッドに対応。カーソルキーまたはテンキーで自機を移動させ、【Shift】/【Space】（パッド：Aボタン）でショットを発射する。キーを押し続けることによる連射も可能だ。

丸い玉のような形をしたオプション兵器もある。オプション兵器は、自機が移動した方向に少し遅れながら追随する。兵器の操作には、【Z】キー（パッド：Bボタン）と【X】キー（パッド：Cボタン）を使用する。

【Z】キーは兵器の攻撃方向を変更する。1回押すたびに攻撃方向が時計回りに30度ずつ回転し、押し続けるとグルグル回転して全方位を攻撃する。【X】キーは、位置を固定した砲台として利用したいときに使う。【X】キーをため撃ちの要領でしばらく押し続けてから放すと、以後は放した時点の位置にとどまり、敵を攻撃するようになる。解除するには、もう一度キーを押し続けてから放せばよい。オプション兵器は何もキーを押さなくても自動的にショットを発射し続けてくれる上、ダメージを受けることがない。

オプション兵器による攻撃は、デフォルトでは通常威力のスタンダードなものだが、特定の敵を倒したときに出現する「武器変更アイテム」を取ることで、攻撃方法を変更することもできる。武器変更アイテムは出現後、赤、緑、青と定期的に色を変えながら点滅し続ける。これを何色のときに取るかで、使用できる武器が変化する。

緑色は、リング状の弾を自機前方V字方向に発射する武器。一発あたりの威力は弱いが、弾を広範囲に拡散して撃てるため、ザコが多い場面で重宝する。青色では、巨大な球形をした弾を発射できるようになる。弾の動きが独特で射程距離が短いため、若干使いづらい面もあるが、その代わりに威力は抜群だ。赤色は、初期のオプション武器。初期装備のものに戻したいときに取ればよい。

同じく特定の敵を倒したときに出現するパワーアップアイテムを取ることで、自機のショットをパワーアップさせることができる。パワーアップアイテムを2個取るごとにショットLVが1段階上がり、同時に発射されるショットの射線が増える。最高のLV3で3方向にショットを発射できるようになる。

敵の発射する弾数こそ少ないものの、シールドを回復させる手段が存在しないため、ステージクリアを目指すならば敵の攻撃を一切受けないくらいの心構えが必要。そのため、シューティングゲームとしての難易度は見た目よりもずっと高い。コンティニューしてもステージの最初からはじまる点も難易度を高くしている。

派手な演出はあまりなく、一見地味なゲームだが、シューティングゲームとしての出来は非常によい。なんといってもゲームバランスがよく、ステージ中に時間を引き延ばすことが目的のダラダラしたような展開はない。おかけで、常に緊張感を持ってプレイすることができた。ステージ中盤に登場する中ボス、そしてステージクリア条件であるボスキャラの強さもバランスが取れている。

シューティングゲームの上級プレイヤーにとっては、もしかしたらもの足りない面もあるかもしれない。だが、少なくとも筆者程度の腕のプレイヤーにとっては、じっくり味わいながらプレイできるレベルだ。

開発中に苦労した点
モチベーションを保つことと制作時間の確保ですかね。途中、完全に制作意欲がなくなって長期間放置することもしばしばありました。あとはバグ取りや動作が不安定になるのを調整することとかです。

ユーザにお勧めする遊び方
稼ぎとかが目的のゲームではなく、一昔前風の普通にクリアするのが目的のゲームです。オプションの操作が慣れるまで難しいのですが、うまく使えるようになってくるとちょっと楽しくなってくるので、がんばって使いこなしてください。

今後のバージョンアップ予定
特にありません。