「ScheduleNow」は、タイムテーブル表示や周期予定の設定に対応したスケジュール管理ソフト。月間カレンダーを中心に時計、アラームリスト、メモ、タイムテーブルで構成される。時刻を目盛りに持つタイムテーブルには、アラーム設定した時刻がグラフィカルに表示される。同じ作者による「AlarmNow」が機能拡張されたソフト。

アラームの設定は簡単に行える。カレンダー日付のダブルクリックで設定画面に切り替わり、開始・終了時刻の指定でアラームをセットできる。もちろん設定画面で日付を変更することも可能。アラームを設定できるのは指定当日「1回だけ」のほか、「週単位」「毎日」。「週単位」では、毎週/隔週/第×週の複数曜日を指定できる。最短3分後から最長120分後まで、10パターンから選択してタイマをセットできる「クイックタイマー」機能もある。

各アラームでは、サウンドの再生やポップアップメッセージの表示を指定できる。サウンドとメッセージを同時に再生/表示したり、どちらか一方だけを指定したりすることも可能。サウンドは、MIDI（GS音源のみ）/WAV/MP3/WMA各形式のファイルを利用できる。ダブルクリックするか「OK」をクリックするまで再生を繰り返す「エンドレス」設定も可能。再生ボリュームは、MIDIとそれ以外の音量に分けて設定できる。

メッセージは複数行を入力できる。文字色/背景色やフォントの指定、アラームウィンドウのブリンク（点滅）表示やブリンク回数の指定、ブリンク後にアラームウィンドウを残す/残さないを指定することも可能だ。

設定されたアラームは「アラームリスト」に一覧表示される。不要になったスケジュールの編集/削除はリストのコンテキスト（右クリック）メニューなどから行える。

設定時刻の直前に通知する「予鈴」機能もあり、予鈴のみを使用したり、予鈴/本鈴の両方を使用したりできる。

メイン画面下部に配置されたタイムテーブルは、朝9時から翌朝9時までがリボン状に表現されたもの。どの時間帯にどのくらいの時間の予定がアラーム設定されているかがひと目でわかる。

メモエリアには「メモ」「連絡」「購入」のメモ入力欄が用意されている。入力されたメモは日付に関係なく常に表示される。

サウンド再生とメッセージ表示によるアラームだが、好きな音楽を再生してもいいし、WAVEファイルに多い「会議の時間です」などという音声メッセージを再生してもよい。オフィスなど、サウンド再生が難しい環境では、メッセージ表示を工夫すればよいだろう。「ScheduleNow」は、スケジュールごとに文字色/背景色やフォントを指定でき、メッセージを入力するとリアルタイムにプレビューが表示されるので、効果的なメッセージを簡単に設定できる。

複数のスケジュールを登録しておけるので、アラームを設定したい場面すべてを登録しておけるのがよい。親しみやすいインタフェースで、どなたにもお勧めできる。

最近、自分のほしいソフトをいちいち全部作っていたらとんでもないことになることに気づきまして、この手のお願いをいろいろな作者様にアプローチすることが多くなっています（現在も2件ほどお願いしております）。本件については、作者様に作っていただくことを断念せざるを得なくなったのですが、カレンダーダブルクリックで新規作成ということを諦めきれなくて、それなら誰もやっていないタイムテーブル表示を持ったスケジューラを作ろうということになりました。

依頼した作者様のスケジューラは、その後大幅にパワーアップして、期間的なスケジュールに関してはほぼ完全無欠状態になっておりますが、デイリーなタイムテーブルにもぜひ対応していただきたいと思っております。

開発中に苦労した点
「AlarmNow」の機能を継承はしていますが、基本的に一からコーディングし直しました。現在自分の持っている能力のすべてを入れるつもりで作ったのですが、持っているものの数倍の技術が要求される地獄を味わいました。そのために、昨年末に公開しようとした際に無数の小さなバグが発生して、恐ろしくなって公開を半年遅らせたという経緯があります。

ユーザにお勧めする使い方
その日に予定されているスケジュールを見るためには、リストタブを“デイリー”にする必要があります。ご注意ください。

メモはおまけで付けたのですが、付箋情報を場所をとらずに複数保存することができるので、付箋紙で作っておいて整理する際にメモに移動すると、場所を取らずに便利です。OLEドラッグ＆ドロップをサポートしているアプリケーションに移せるので、予定が完了したらそちらに移すという使い方もできると思います。

逆に、OLEドラッグ＆ドロップをサポートしているアプリケーションからメモに移すこともできます。このデータセンター的な利用法は使えると思います。ぜひご利用ください。

なお、メモ入力はあえてダイレクト項目入力ではなく、大きな画面で入力できるようにしました。思いつき付箋情報も、こちらに移してから整理すると整理しやすいはずです。フォントも固定幅フォントになっています。