「I'm free…-試練の塔-」は、架空の国・アルディア王国が舞台のRPG。主人公の少年兵・アイルは、将軍を務めている兄から、街で「塔の最上階を目指す」イベントが行われていることを知らされる。最上階にはお宝があるかもしれないと聞き、アイルは仲間とともに塔の最上階を目指すことを決意する――。主人公と行動をともにする仲間は最大で18人。一部のキャラは物語を進めることで、仲間にできるようになる。プレイヤーは18人の中から二人を選択し、100階まであるという謎の塔の最上階を目指す。
ゲームは、アイルを操作して塔の内部を探索し、上の階を目指すという非常にシンプルなもの。上の階に行くには、まずフロアのどこかにある「レバー」を探し出す必要がある。レバーの手前で決定キーを押すとフロアのどこかに「階段」が出現し、階段に入ると次の階に移動できる。
塔の中ではどこでも自由にセーブしたり、街の酒場に戻ったりできる。酒場に戻ると攻略したフロアは初期状態に戻ってしまうが、体力や気力が全回復する。経験値が減ることはない。
ひとつの階をクリアするまでには5分というタイムリミットが設定されている。5分を過ぎてもいきなりゲームオーバーになることはないが、「塔の番人」と呼ばれる敵が登場する。塔の番人は非常に強く、かなりの高レベルでないと倒すのは困難。その上、壁をすり抜けて主人公たちに向かって移動してくるので、逃げるのも難しい。このため、5分以内に次のフロアへ移動することが重要となる。
塔の中にはさまざまな敵が動き回っている。敵のグラフィックと接触することで、戦闘が開始される。敵は、ゲーム画面ではスライムのような形をしており、色によって動きが少しずつ異なる。例えば、青いスライムはゆっくりと動きながら主人公に近寄るが、紫のスライムは非常にすばやい動きで主人公に肉薄する。
20階や30階など10の倍数の階では、出現する敵の種類が1段階強いレベルのモンスターに切り替わるので注意が必要。特定の階では、スライム以外のグラフィックの敵が現れることもある。「ボス敵」と呼ばれる敵で、一般的な敵よりも強い。
戦闘はコマンド選択型のターン制。ただし、味方ターンで行動できるのはパーティの中の一人だけ。選択可能な行動は、装備武器で戦う「攻撃」のほか、「防御」「特技」「魔法」「薬」「逃走」など。ゲームの大きな特徴でもあるのが、使用できるコマンドが同行しているキャラによって決まっている点。「攻撃」コマンドは全部のキャラがを使えるものの、それ以外は使えるコマンドがキャラによって異なる。
例えば、主人公のアイルは「攻撃」と、剣の必殺技である「特技」しか使用できない。しかし、同行者として選択可能な「ミユ」は、「攻撃」と「魔法(回復)」を利用できる。さらに、別の選択可能キャラ「オルズ」の場合、「薬」コマンドが利用できる。パーティメンバーがこの3人の場合、戦闘時に「防御」や「逃走」といったコマンドが利用できない。また、塔の中では傷薬などのアイテムを手に入れることができるが、オルズのような「薬」使用可能キャラクタが同伴していないと、利用することができない。
敵との戦闘時は、画面右下に体力ゲージと気力ゲージが表示される。体力が0になるとゲームオーバー。ゲージはパーティ共通で「キャラのひとりだけが倒される」ということはない。各階には「魔方陣」が配置されており、魔方陣に乗ると気力と体力が一度だけ満タンになる。
塔の中には宝箱や、青い球状の「原石」が落ちている。原石を一定以上集めると、街の「酒場」で装備品を購入できる。装備アイテムは購入するだけで自動的に装備される。例えば「ダッシュリング」を購入した状態なら、決定ボタンを押しながら移動すると、通常よりも速く移動できるようになる。また、特定の壁を飛び越えられる「ジャンプリング」などは、持っているだけでかなり移動時間を短縮できる。このほかにも毎ターン一定の体力が回復するリングや、必ず先制攻撃ができるリングなど、さまざまな装備品が揃っている。
装備品はかなり高価で、原石を集めるだけではなかなか購入することが難しい。その代わり、モンスターを倒したり、宝箱から見つけた品を売ることで多くの原石を手に入れることができる。
宝物などで見つかるアイテムには、「骨董品」というジャンルもある。売ったり使用したりできない「コレクト」目的のアイテムで、全部で20種類ある。すべてを集めることに挑戦するのもいいだろう。