「D-Calendar」は、予定や備忘録などの情報を登録できるスケジューラ付きのカレンダーソフト。表示する日数や表示倍率、背景や文字の色など、さまざまなパーツのデザインをカスタマイズできる。ファイルサイズが小さく、USBメモリなどの外部記憶メディアに入れて持ち運んで使うことも可能。カレンダーを表示できる期間は、2001年から2099年まで。改正祝日法に対応する。

予定は、1日あたり最大8件まで登録することが可能。ラベルとして「仕事」「家庭」「遊び」「計画1」「計画2」の5種類が用意され、予定の内容に応じて分類できる。重要度を設定することも可能。重要度順で並べ替えも行える。日付ごとの予定とは別に「定期予定」を5件まで登録できる。毎週/毎月/毎年の定期的な予定を設定することが可能だ。旅行や出張のように、複数日にまたがる予定の入力にも対応する。

予定の表示/非表示はすばやく切り替えられる。「-」「=」などの文字を重ね表示して、下線や打ち消し線風の情報表示を行うこともできる。

デザインのカスタマイズ機能は豊富。表示色では、予定単位や日付単位で文字色や背景色を変更することが可能。文字色は4色、背景色は5色から選択・設定できるほか、（初期設定された色以外の）ユーザが登録した色を使うこともできる。そのほか、曜日の幅や表示数、日付の高さや表示行数、フォント/フォントサイズの指定、透明度の指定も可能。二十四節気、旧暦、六曜、干支、月齢などの表示/非表示を切り替えることもできる。

明治13年生まれ以降の人の年齢を一覧表示する「年齢早見表」や、カレンダーに登録された情報をもとに「予定表」を表示・印刷する機能もある。カレンダー下部には、日付に制約されない自由な内容を入力するための「メモ」エリアが用意されている。メモは最大3件まで登録できる。

表示色のカスタマイズが秀逸。パレットを用いてフルカラーの中から好みの表示色を指定できる。気に入った色を登録しておけば、何回でも利用できる。

カレンダーの日付ごとの縦横サイズや表示数を指定できるのもよい。小さく邪魔にならないサイズでカレンダーを表示することも、大きく表示しておき、「予定を忘れた！」なんていうことを予防することもできる。

とはいえ、ついカスタマイズに目が行きがちだが、一番のメリットは「すぐに使いはじめられる」ことだと思う。カレンダーの日付をダブルクリックしてダイアログを表示し、そこに予定などをどんどん入力すればよい。

カレンダーを表示できる期間は2001年1月1日から。スケジューラとしては問題ないが、遊び機能として、自分が生まれた月のカレンダーを表示したい人もいるだろう。もう少し昔のカレンダーを表示できるとよいと感じた。

開発中に苦労した点
たくさんありますが、一番は旧暦計算です。計算が合わずに何度もルーチンを修正しました。

ユーザにお勧めする使い方
「D-Calendar」はスケジュールを確認するためのカレンダーとして作っています。普通のカレンダーに予定やメモを書き込む感覚で使っていただければうれしいです。表示に関してはDefaultのままでは味気ないですので、いろいろ試して好みに合うものを見つけてください。特に“日差”は表示しておくと、イベントまでの日数がすぐにわかって便利だと思います。

今後のバージョンアップ予定
初期表示分類の指定を追加する予定です。また、いつになるかわかりませんが、日記表示機能を付けたいと思っています。