「HiURLCenter」は、URLショートカット（インターネットロケーションファイル）から、目的のWebサイト/FTPサイトに速やかにアクセスできるようにしてくれるソフト。用途別、ジャンル別などでフォルダ分類して、URLを登録・管理できる。管理やアクセスを効率的に行えるほか、フォルダ単位でのURLのコピー/バックアップも簡単に行うことが可能。http:/ftp:のほか、file:のインターネットロケーションにも対応する。

「HiURLCenter」では、個別のURLデータを「情報資源」と呼ぶ。メイン画面には、情報資源リストが一覧表示される。リストにURLを登録し、閲覧・整理するのが基本的な使い方。リストのダブルクリックで、当該URLがWebブラウザで開かれる。

登録作業は、プルダウンメニューから行えるほか、ブラウザのアドレスバーやデスクトップにクリップされたURLショートカット（クリッピング）をドラッグ＆ドロップすることでも行える。情報資源名は、初期状態ではサイトから取得される名称またはURLアドレスが自動的に登録される。登録後にユーザが任意名に変更することも可能。Webサイトが「favicon」を持つ場合は、リスト上に表示される。

情報資源はフォルダツリーで階層管理できる。Finder上のフォルダと同様、グループの「開閉」（内容の表示/非表示の切り替え）、グループごと別グループへ移動といった操作も可能。グループにサブグループを設けて、グループ構造を階層化できるほか、複数のグループをまとめた大区分として「データフォルダ」を設定することも可能だ。

URLごとにコメントも付けることも可能で、サイトの注意や特記事項などの情報を登録しておける。各URLへのアクセス回数や、最近のアクセス日時を自動的に記録する機能も備えている。

「情報資源」「グループ」の実体は、いずれもFinder上の「インターネットロケーションファイル」「データフォルダ」で、Finderで作成したフォルダ（＝グループまたはデータフォルダ）を認識させることもできるので、フォルダの作成や名称設定はあらかじめFinderで行っておき、その後に「HiURLCenter」を起動して読み込ませる、といった使い方も考えられる。

ドキュメントに明確な記載はないが、「メール」のインターネットロケーション（mailto）にも対応しているようで、筆者の環境では、リストに登録したメールアドレスから「Mail」を起動し、新規メールを作成する操作が実行できた。

開発中に苦労した点
Web関係のアプリ開発は初めてだったので、苦労といえば苦労の連続でした。URLショートカットファイルの構造解析からはじめて、 NSOutlineView、NSURLの使い方等を調べ、試行錯誤しながら開発しました。特にNSOutlineViewは初めて使用するクラスだったので、ある程度プログラムの骨組みができ上がってから、問題点がでてきたりして、修正が大変でした。内部データの構造で、自分の中ではまだすっきりしないものがあります。

ユーザにお勧めする使い方
「HiURLCenter」はブラウザフリーですので、URLショートカットをデータベースのように蓄積して活用することができます。データ自体も項目一つひとつが単なるファイルですので、バックアップ等の管理も簡単です。ログイン項目に登録しておけば、「HiURLCenter」にドラッグ＆ドロップするだけで URLショートカットを作ることができ、ダブルクリックでいつでも必要なWebページにアクセスでき、便利に使えるかと思います。

今後のバージョンアップ予定
「デフォルトのfaviconはデフォルトブラウザをチェックして、それ用のfaviconを表示するようにする」「ハングアップ時のキャンセル処理をできるようにする」等ですが、そのほかに要望等があれば、積極的に対応します。