「TCal」は、デスクトップに透明なカレンダーを表示するソフト。“見た目もマウス操作も透過する”ことが大きな特徴。透過/非透過のモード切り替えをワンタッチで行えるほか、カレンダーそのものの表示/非表示もすばやく切り替えられる。フォントや表示色などは、ユーザがカスタマイズできる。

動作モードは、

• カレンダーの背景が透過される「透過モード」
• グラデーションが背景の「非透過モード」

カレンダーソフトとしては非常にシンプル。月単位の月間カレンダーで、メモ（スケジュール）機能などは搭載しない。祝日はあらかじめ登録済み。誕生日などの特別日は、ユーザが指定できる。特別日は日付または曜日（「1月第一月曜」など）で指定する。

カレンダーの外観はカスタマイズすることが可能。先頭の曜日やフォント、非透過モード時の背景色などは好みで変更できる。文字は年/月/平日/土曜/日曜/祝日/特別日/今日のそれぞれについて、文字種（太字/斜体/下線）、文字色、影色を指定することが可能だ。

透明カレンダー、透過カレンダーでも文字の部分だけはマウス操作が可能で、そこから移動やメニューの表示ができるものが多いが、それもないという潔さ。考えてみればカレンダーの設定を変える場面がそうそう頻繁にあるわけでもなく、後ろのデスクトップやウィンドウを操作しようとしたときにカレンダーソフトが反応してしまうことを防ぐためには、このやり方で正解のようにも思う。

「とにかく邪魔にならない単純なカレンダーがあればいい」という人には、ぴったりのソフトだろう。ただ、影色の設定で「なし」が正しく反映されないといった現象が筆者の環境では起きたことは報告しておく。